塾長ブログ

2025/02/17
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流れ星や隕石はどこからやってくるのか?

夜空を見上げると、突如として現れ、一瞬のうちに消えていく流れ星。
また、地球に落下する隕石も時折ニュースになりますが、これらの「宇宙の飛翔体」は一体どこから来るのでしょうか?

今回は、流れ星や隕石の正体 と、その「旅の始まり」について考えてみましょう!



 流れ星の正体とは?


「流れ星」は、宇宙空間を漂っている 微小な塵や小さな岩 が、地球の大気に突入 したときに発光して見える現象です。


サイズは米粒ほどのものが多い
大気圏に突入した瞬間、空気との摩擦で燃え尽きる
秒速数十kmの高速で落ちてくるため、一瞬で輝いて消える


つまり、流れ星の正体は「星」ではなく、宇宙の塵や小さな岩石が大気で燃えているだけなのです!



 では、その塵や岩はどこから来るのか?


流れ星のもとになる「宇宙の塵」は、大きく分けて次の3つの起源が考えられます。


1⃣ 彗星のカス(流星群の正体)


彗星(すいせい)は、氷や岩石、塵でできた天体で、太陽に近づくと蒸発しながらチリを撒き散らします
このチリが地球の軌道上に残り、地球がその領域を通過すると、大量の流れ星が発生します。


✅ 例えば、ペルセウス座流星群やしし座流星群 は、それぞれ特定の彗星が残したチリ が原因。
毎年決まった時期に見られる のは、地球が定期的に同じ場所を通過するから!


流れ星が一晩で大量に見られる「流星群」は、この彗星のカスがもとになっているわけです。



2⃣ 小惑星の破片(隕石になるもの)


小惑星とは、火星と木星の間にある「小惑星帯」を中心に分布する岩石の塊です。
これらが互いに衝突し、その破片が地球の近くに飛んでくることがあります。


✅ 小さなものは 流れ星として燃え尽きる
✅ 大きなものは 隕石として地表に落下することも


つまり、「流れ星は燃え尽きるが、隕石は燃え尽きずに地球に到達するもの」なのです!



3⃣ 太陽系誕生時の名残(宇宙空間に漂う塵)


太陽系が誕生した約46億年前、無数の岩石や塵が集まって惑星を形成しました。
しかし、その際に取り残された微細な塵 や、衝突によって飛び散った岩石 が宇宙空間に漂っています。


✅ これらがたまたま地球に引き寄せられると、流れ星や隕石になる。
✅ つまり、流れ星や隕石は 太陽系の歴史のカケラ でもあるのです。



 隕石と流れ星の違い


 流れ星  隕石
正体   小さな宇宙の塵や岩石   比較的大きな岩石
発生場所   大気圏で燃え尽きる   燃え尽きずに地球に落ちる
大きさ   米粒~数センチほど   数キロメートルのものも
影響   瞬時に消える   クレーターを作ることもある


流れ星は「大気で燃え尽きる」もの
隕石は「燃え尽きずに地表に落下する」もの


過去には、巨大な隕石が地球に衝突し、生態系に影響を与えたこともあります。(恐竜絶滅の原因とも言われる「チクシュルーブ・クレーター」がその例)



 まとめ:流れ星や隕石はどこから来るのか?


✅ 流れ星のもとになる「宇宙の塵や小石」は、彗星のカス、小惑星の破片、太陽系誕生時の名残 など様々。
彗星のチリは流星群を生み出し、小惑星の破片は隕石となることがある。
流れ星は大気圏で燃え尽き、隕石は燃え尽きずに地表に落下する。


夜空に流れる星の光は、一瞬の出来事ですが、その元をたどれば太陽系の歴史や宇宙の広がりを感じることができます

次に流れ星を見たときは、ただ「願い事」をするだけでなく、
「この小さな光はどこから来たのだろう?」 と想像してみると、また違ったロマンを感じられるかもしれませんね!

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