塾長ブログ

2024/12/30
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質問の質が成績を左右する理由

勉強をしていると、わからない問題に直面することは誰にでもあります。そのとき、「どのように質問をするか」で、その問題を自分のものにできるかどうかが決まります。これが「質問の質」です。質問の質が高ければ理解も深まり、成績も伸びます。しかし、質の低い質問を繰り返していると、いつまでも同じところでつまずくことになりかねません。

では、具体的に「質問の質」とは何か、どのように向上させることができるのかを考えてみましょう。



質問の質とは?


 質問の質とは、ただ「わからない」と投げかけるのではなく、以下のような要素を含む質問ができるかどうかを指します。

  1. 1.自分がどこまで理解しているかを把握している
      例:
       ×「わかりません」
       〇「この部分まではわかったのですが、ここから先が理解できません」


  2. 2.具体的な箇所を指摘できる
      例:
       ×「全部わからない」
       〇「この公式の使い方がわかりません」


  3. 3.質問の目的を明確にしている
      例:
       ×「解き方が知りたい」
       〇「どうしてこの公式を使うのか知りたい」



質問の質が低いと何が起こる?


 質の低い質問では、次のようなデメリットがあります。


  •  ・的確なアドバイスが受けられない
       「わかりません」とだけ言われると、どの部分を解説すればよいかわからないため、回答が漠然としたものになってしまいます。

  •  ・自己解決能力が育たない
       質問をする前に自分で考える習慣がつかず、問題を解く力がなかなか身につきません。

  •  ・時間の無駄が増える
       曖昧な質問をすることで、先生や講師とのやり取りが長引き、効率が悪くなります。



質問の質を高めるためには?


  1. 1.自分で考えた過程を言葉にする
      「自分はこう考えてみたけれど、ここで詰まりました」という流れを伝えることで、先生は具体的なアドバイスがしやすくなります。


  2. 2.質問の前に「何がわからないのか」を整理する
      わからない部分をピンポイントで特定するために、問題文や参考書を再度読み直しましょう。


  3. 3.質問する意図を明確にする
      自分は「答えが知りたい」のか、「理解を深めたい」のかを考えてみると、質問の仕方が変わります。


  4. 4.「なぜ」を追求する姿勢を持つ
      解法をただ聞くだけでなく、「なぜその方法を使うのか」を聞くことで、より深い理解が得られます。



良い質問の具体例


  • ・「解答のここに出てくるこの数字がどこから来たのかわかりません」
  • ・「自分はこうやって解こうとしましたが、どこが間違っていたのか教えてください」
  • ・「この公式がなぜ使えるのかの理由を教えてください」


質問の質を高めることで得られるメリット


  • ・理解が深まる
     的確な質問をすることで、教わる内容がより自分の中に入りやすくなります。

  • ・効率的な学習ができる
     質問時間が短くなり、その分の時間を他の問題に使えます。

  • ・自己解決能力が向上する
     質問を準備する過程で、自分で解決できるようになることもあります。



最後に


「質問の質」は、勉強において非常に重要なスキルです。単に答えを聞くだけではなく、自分で考えた過程を伝え、的確な質問をすることで、わからない問題を自分のものにする力が身につきます。

次にわからない問題に直面したときは、「どう質問すれば理解が深まるだろうか」と考えながら取り組んでみましょう。それが成績アップへの第一歩です。

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