知ってますか? “甘い言葉”は敵のささやき (シリーズ第3回:自分に勝つ7つのレッスン)
◆ 敵は「優しい声」で近づいてくる
敵は、怖い顔で襲ってきたりしません。
むしろ、やさしい、ほっとする声で近づいてきます。
例えば…
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・「今日は疲れたでしょ?もう休んでいいよ」
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・「明日から本気出せば大丈夫」
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・「ちょっとくらいやらなくても変わらないよ」
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・「スマホ少し見るだけならいいよ」
これ、すべて
あなたの中の“邪魔する自分”の声です。
怒鳴られながら誘惑されることはありません。
人は“甘い言葉”にやられるんです。
◆ 脳は“ラクなほうへ流れたがる”
ここで真実をひとつ。
人の脳は、「変化」「努力」「挑戦」が嫌い。
そして、「ラク」「快楽」「先延ばし」が大好き。
だからこそ、
勉強を始めようとした瞬間、脳はこう囁いてきます。
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・「今日はもう頑張ったよね?」
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・「疲れたんじゃない?」
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・「始める前にちょっと休ませて?」
これはあなたの意思ではありません。
脳が“ラクを求めて”発しているだけ。
そしてこの声こそが、
“甘いささやき”という正体です。
◆ “甘い言葉”の恐ろしさは、痛みがないこと
言い訳はまだ気づけます。
しかし甘い誘惑は――
痛みゼロ。
むしろ気持ち良い。
だから危険です。
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・やらなかった罪悪感 → 少し
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・休んだ安心感 → 大きい
この快感に慣れると、
脳はどんどんサボる方向へ進んでしまいます。
甘い声の目的はただひとつ。
あなたを行動させないこと。
そして行動が止まった瞬間、成績も止まります。
◆ “甘い言葉”に従った未来はどうなる?
たった1日のサボり。
でも、それが“1回だけ”で終わる可能性は低い。
なぜなら…
昨日サボった → 罪悪感
罪悪感を消すために → また甘い言葉に従う
そして → またサボる
こうして「サボりの連鎖」が始まる。
これが最も危険。
成績は落ちるときはゆっくり、
でも崩れるときは一瞬です。
◆ 甘い言葉に勝つ方法
✔ ① 「声にして否定する」
誘惑が来た瞬間、
はっきり声に出すか、心の中で強く言いましょう。
「甘えるな。やる。」
「今のは敵のささやき。」
「騙されない。」
ポイントは“否定形で返す”こと。
✔ ② 「まず1分だけやる」
甘い声の最大の弱点は、
「行動が始まると消える」こと。
勉強を始めてしまえば、
誘惑は必ず消えます。
だから、やる気はいらない。
必要なのは、
「1分だけやる」という小さな行動。
この1分が、未来を変えます。
✔ ③ 「未来の自分に聞く」
誘惑が来たら質問してみてください。
「この選択、明日の自分は褒める?後悔する?」
99%の場合、
「後悔する…」と分かります。
その時点で、答えは決まりです。
● 子どもたちへのメッセージ
敵は、あなたをつぶすために攻撃なんてしてきません。
そんなわかりやすいことはしない。
敵はいつも、
優しい声であなたを止めようとします。
でもあなたは、それを見破れる力を持っています。
次に誘惑が聞こえてきたら、
心の中でこう言ってください。
「ありがとう。でもやるよ。」
この一言で、あなたは“自分の中の敵”に勝てます。
そしてその勝利が、夢への最短ルートです。
●まとめ
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・甘い言葉は、自分の中の敵が使う“誘惑のささやき”
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・脳はラクを求めるので強力な武器になる
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・行動を止めるためだけに存在している
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・気づいて否定し、1分だけ動くことで勝てる

