塾長ブログ

2025/11/18
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知ってますか? お参りの作法に意味がある!〜二礼二拍手一礼のひみつ〜 (シリーズ第3回:日本のこころ ― 神道ってなんだろう?)

◆ 神社で手を合わせるのはなぜ?


神社に行くと、みんな自然と手を合わせますよね。
でも、「どうして2回おじぎして、2回手をたたいて、またおじぎをするの?」と疑問に思ったことはありませんか?


それは、「神さまに心をまっすぐ伝える作法」だからなんです。
神社でのお参りには、昔から受けつがれてきた意味と美しい心の形があります。



● お参りの前に「身を清める」


まずは、鳥居をくぐる前に軽く一礼。
「これから神さまのところにうかがいます」という気持ちを込めます。


次に、手水舎(ちょうずや)で手と口を清めます。
これは「体と心をきれいにして、神さまに会う準備をする」という意味があります。


◆ 右手→左手→口→左手→柄杓を立てて流す
ほんの一瞬の動作ですが、心を静かに整える大切な時間です。


◆ 二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)の意味


いよいよ神さまの前へ。
賽銭箱の前で深呼吸をしてから、お参りをします。


1️⃣ 二礼(にれい)
…2回、深くおじぎをします。
これは、「敬意」と「感謝」をあらわすもの。
神さまに心をこめて、「ありがとうございます」と伝える気持ちです。

2️⃣ 二拍手(にはくしゅ)
…2回、手を打ちます。
これは、心のリズムを合わせるという意味。
音を立てることで、「ここにおります」と神さまに知らせる合図でもあります。

3️⃣ 一礼(いちれい)
…最後にもう一度、深くおじぎ。
「お話を聞いていただき、ありがとうございました」としめくくります。



◆ “お願い”よりも“感謝”を伝えよう


お参りというと、「志望校に合格しますように」「風邪をひきませんように」など、お願いをするイメージがありますよね。
でも、神道の本来の考え方は、お願いよりも感謝


まず「ここまで元気にがんばれたこと」に感謝してから、
「これからも努力を続けます」という気持ちを伝えるのが大切です。


神さまは、“がんばる人の背中を押す存在”なのです★



◆ 作法の中にある“心のリズム”


この「二礼二拍手一礼」という作法は、
単なるルールではなく、“心をととのえるリズム”でもあります。


  • ・深く頭を下げることで へりくだりと感謝

  • ・手を打つことで 自分の存在を知らせる勇気

  • ・最後のおじぎで 感謝と祈り


この一連の動作で、心が自然と静まり、素直になれるのです。



★ 子どもたちへのメッセージ


神社の作法は、“正しくやること”よりも“心をこめること”が大切です。
どんなに形が完ぺきでも、心がこもっていなければ意味がありません。


だから、お参りをするときは――
「神さま、今日もありがとうございます」と心の中でつぶやくだけでもいいのです。
その瞬間、あなたの心は神さまとつながっています!



●まとめ


  • ・お参りの作法には深い意味がある

  • ・「二礼二拍手一礼」は心を整える日本の美しい習慣

  • ・神道は“お願い”よりも“感謝”の文化

  • ・正しさよりも、まごころをこめることが大切

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