知ってますか? 海の底に未来がある!?“深海探査”と“海洋エネルギー”の挑戦 (シリーズ第14回:これからの世界に誇れる日本の科学技術)
■ 海の底は、まだ“なぞの世界”
地球の表面の約7割をおおう「海」。
でも、私たちが本当に知っているのはそのごく一部。
深さ6,000メートルをこえる“深海”は、まだほとんどが未知の世界なんです。
そこには、人間がまだ見たことのない生き物や、
未来のエネルギー資源がかくれているかもしれません。
そんな“海のなぞ”に挑み続けているのが――
日本の深海探査技術なんです!
■ 世界一深く潜れる!日本の“かいこう”
日本には、世界に誇る深海探査機があります。
その名も――「かいこう」。
海洋研究開発機構(JAMSTEC:ジャムステック)が開発した無人探査機で、
なんと 水深1万メートル(マリアナ海溝)まで潜ることができるんです!
1万メートルといえば、
エベレスト(約8,800m)がすっぽり入る深さ。
そこは真っ暗で、気圧は1000気圧(陸上の1000倍!)。
それでも「かいこう」は、しっかり動きながらカメラで撮影し、
海の底の様子をくわしく調べることができるんです。
◆ 深海で見つかる“地球の宝物”
深海では、驚くような発見が次々とあります。
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・光らないのに生きている不思議な生物たち
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・地球のエネルギーを生み出す“熱水噴出口”
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・希少な金属をふくむ“レアアース泥”や“メタンハイドレート”
これらは、未来の資源や新しい薬のもとになるかもしれません。
日本の研究者たちは、海の底をただ“探す”だけでなく、
地球の未来を考える手がかりを見つけようとしているのです。
◆ “海洋エネルギー”で地球を動かす!
深海の探査だけでなく、日本は「海の力で電気を作る技術」にも挑戦しています。
●波力発電:海の波の力でタービンを回す
●潮流発電:海の流れを使って発電する
●海底熱水発電:深海の熱を利用してエネルギーに変える
特に、三菱重工や東芝など日本の企業は、
海で動く発電装置を開発し、世界から注目されています。
“海は新しい発電所”になる――そんな時代が近づいているんです!
● 地球をまもる「海の科学」
海は、私たちの生活と深く関わっています。
海がCO₂を吸収してくれるおかげで、地球の気温が保たれている。
でも、海が汚れたり温暖化が進んだりすると、そのバランスが崩れてしまいます。
だからこそ、日本の研究者たちは
「海を知り、海を守る」ための観測や技術を続けています。
衛星・ロボット・ブイなど、科学の力で海をまもる活動も進んでいます。
★ 子どもたちへのメッセージ
深海の研究も、海のエネルギーも、
「見えない世界を知りたい」という探究心から始まりました。
日本の科学者たちは、危険や困難をこえて、
海の底に新しい未来を探しています。
もしみんなが「海の底には何があるんだろう?」と
少しでも思ったなら――
その好奇心こそが、未来の科学を動かすエネルギーです!
●まとめ
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・日本の「かいこう」は世界一深く潜れる探査機
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・深海には未知の生物や資源がかくれている
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・海の力を使った“海洋発電”技術が進化中
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・海を知ることは、地球の未来を守ること

