塾長ブログ

2025/11/14
理科・科学の学び,地理・気候,環境・サステナブル,未来の科学技術,考える力・探究学習

知ってますか? 海の底に未来がある!?“深海探査”と“海洋エネルギー”の挑戦 (シリーズ第14回:これからの世界に誇れる日本の科学技術)

■ 海の底は、まだ“なぞの世界”


地球の表面の約7割をおおう「海」。
でも、私たちが本当に知っているのはそのごく一部。
深さ6,000メートルをこえる“深海”は、まだほとんどが未知の世界なんです。


そこには、人間がまだ見たことのない生き物や、
未来のエネルギー資源がかくれているかもしれません。
そんな“海のなぞ”に挑み続けているのが――
日本の深海探査技術なんです!



■ 世界一深く潜れる!日本の“かいこう”


日本には、世界に誇る深海探査機があります。
その名も――「かいこう」
海洋研究開発機構(JAMSTEC:ジャムステック)が開発した無人探査機で、
なんと 水深1万メートル(マリアナ海溝)まで潜ることができるんです!


1万メートルといえば、
エベレスト(約8,800m)がすっぽり入る深さ。
そこは真っ暗で、気圧は1000気圧(陸上の1000倍!)。
それでも「かいこう」は、しっかり動きながらカメラで撮影し、
海の底の様子をくわしく調べることができるんです。



◆ 深海で見つかる“地球の宝物”


深海では、驚くような発見が次々とあります。


  • ・光らないのに生きている不思議な生物たち

  • ・地球のエネルギーを生み出す“熱水噴出口”

  • ・希少な金属をふくむ“レアアース泥”や“メタンハイドレート”


これらは、未来の資源新しい薬のもとになるかもしれません。
日本の研究者たちは、海の底をただ“探す”だけでなく、
地球の未来を考える手がかりを見つけようとしているのです。



◆ “海洋エネルギー”で地球を動かす!


深海の探査だけでなく、日本は「海の力で電気を作る技術」にも挑戦しています。


●波力発電:海の波の力でタービンを回す
●潮流発電:海の流れを使って発電する
●海底熱水発電:深海の熱を利用してエネルギーに変える


特に、三菱重工や東芝など日本の企業は、
海で動く発電装置を開発し、世界から注目されています。
“海は新しい発電所”になる――そんな時代が近づいているんです!



● 地球をまもる「海の科学」


海は、私たちの生活と深く関わっています。
海がCO₂を吸収してくれるおかげで、地球の気温が保たれている。
でも、海が汚れたり温暖化が進んだりすると、そのバランスが崩れてしまいます。


だからこそ、日本の研究者たちは
「海を知り、海を守る」ための観測や技術を続けています。
衛星・ロボット・ブイなど、科学の力で海をまもる活動も進んでいます。



★ 子どもたちへのメッセージ


深海の研究も、海のエネルギーも、
「見えない世界を知りたい」という探究心から始まりました。


日本の科学者たちは、危険や困難をこえて、
海の底に新しい未来を探しています。


もしみんなが「海の底には何があるんだろう?」と
少しでも思ったなら――
その好奇心こそが、未来の科学を動かすエネルギーです!



●まとめ


  • ・日本の「かいこう」は世界一深く潜れる探査機

  • ・深海には未知の生物や資源がかくれている

  • ・海の力を使った“海洋発電”技術が進化中

  • ・海を知ることは、地球の未来を守ること

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