知ってますか? 宇宙で働く日本の技術!月・火星・小惑星へ挑むJAXA (シリーズ第13回:これからの世界に誇れる日本の科学技術)
● 日本にも“宇宙を目指すチーム”がある!
「NASA(ナサ)」は知ってるけど、「JAXA(ジャクサ)」って?
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、日本の“宇宙を探るチーム”です。
ロケットの打ち上げ、人工衛星の開発、月や小惑星の探査など――
宇宙で働く日本の技術を支える中心的な組織なんです。
★ 世界が驚いた「はやぶさ」の帰還
日本の宇宙探査で一番有名なのが、「はやぶさ」。
2003年に宇宙へ飛び立ち、地球から3億kmも離れた小惑星「イトカワ」に到着しました。
トラブルを何度も乗りこえて、7年後の2010年――
ついに地球に帰還!
しかも、小惑星のかけら(サンプル)を持って帰ってきたのです。
これは、世界で初めての快挙でした!
研究者たちはその一粒の砂から、
「太陽系がどんなふうに生まれたか」を調べています。
◆ “はやぶさ2”がさらにすごい!
2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」は、
より遠くの小惑星「リュウグウ」へと旅立ちました。
そして2020年、見事に地球へ帰還!
しかも今度は、地下のサンプルを採取して持ち帰ることに成功。
これは世界でも日本だけ。
JAXAの技術力と“あきらめないチームワーク”が世界中を感動させました。
● 月への挑戦「SLIM」プロジェクト
2024年、日本はついに月に正確に着陸しました。
それが―― 「SLIM(スリム)」。
この名前には「Smart Lander for Investigating Moon」という意味があり、
“ピンポイント着陸”をめざした超精密探査機です。
その誤差は、なんとわずか100メートル以内!
サッカー場1面ほどの小さな場所に着陸できるという、
世界が驚くほどの正確さを実現しました。
まさに“月に降りる日本の技術”です。
● 次は火星へ!「MMX」計画
そして次の目標は――火星の衛星探査です。
「MMX(エムエムエックス)」というミッションでは、
火星のまわりを回る衛星「フォボス」からサンプルを持ち帰る計画が進行中。
この計画にも日本のロケット「H3」や探査機技術が使われています。
将来、人類が火星に行く日が来るとき、
そこにもきっと“日本の技術”が関わっているでしょう。
★ 宇宙技術は地球でも活躍!
「宇宙の話って遠いなぁ」と思うかもしれません。
でも実は、宇宙で使われる技術は、私たちの生活にも役立っています。
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・天気予報や台風の観測
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・カーナビやスマホのGPS
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・災害時の通信や救助活動
JAXAの人工衛星や観測データが、毎日地球を見守ってくれているんです!
★ 子どもたちへのメッセージ
日本の宇宙探査がすごいのは、「失敗してもあきらめない」ところ。
はやぶさもSLIMも、最初からうまくいったわけではありません。
でも、研究者たちは「もう一度挑戦しよう」と立ち上がりました。
その気持ちこそが、日本の科学技術の原動力です。
宇宙は遠いけれど、夢はすぐそばにあります。
「空を見上げること」から、科学は始まる。
みんなの中にも、未来の宇宙開発者がいるかもしれません!
●まとめ
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・JAXAは日本の宇宙研究を支えるチーム
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・「はやぶさ」「SLIM」「MMX」など世界初の成果が多い
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・宇宙技術は地球の安全や便利さにも役立っている
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・あきらめずに挑戦する心が、宇宙へと続いている

