塾長ブログ

2025/03/26
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「雷」ってそもそも何なの?放電には規則性があるのか?

雷が鳴り響く空を見上げると、ドーン!と響く爆音とともに、空を切り裂くような閃光が走ります。誰もが一度はその「雷」にドキッとした経験があるのではないでしょうか。

さて、この雷、ただの天気現象ではなく、空の中で起きている壮大な“放電”の現象なのです。



■ 雷は“空の中の放電”


雷とは、簡単に言えば「電気の流れ(放電)」のことです。
日常生活での放電といえば、たとえば冬場の静電気の「パチッ」がありますね。あれが大気中で起こると、スケールの桁が違って雷になるわけです。


では、なぜ空の中にそんな大量の電気がたまってしまうのでしょう?



■ 雷が起こる仕組み


雷は積乱雲(入道雲)の中で生まれます。雲の中では、上昇気流によって氷の粒や水滴が激しく動き回り、粒同士がぶつかることで静電気が発生します。


そしてその静電気は、

  • ・雲の上部に「正の電気」

  • ・雲の下部に「負の電気」

というふうに分かれていきます。まさに雲が巨大な電気のかたまり(発電機)になるわけです。


地面近くにも「正の電気」がたまり、
この正と負の電気の電位差(電気の差)がある一定以上になると、我慢しきれなくなって放電が起こります。

それが雷(稲妻)なのです。



■ 雷の放電には“規則性”があるのか?


ここが今回の本題。


「雷ってバラバラに落ちてるようだけど、何か法則性ってあるの?」


実はあります。雷の放電には次のような“ある程度の規則性”があることが分かっています。


✔ 放電は“電位差”が大きくなったときに起きる

→ 雲と地面、または雲同士で電位差が一定以上になると放電が始まる。


✔ 雷は「先に見えない予備放電」が起きている

→ 落雷の前には、ステップリーダーという目に見えない電気の道が走っている。 → それが地面の正電荷とつながった瞬間、主放電が一気に走る(=稲妻)。


✔ 雷は“高いもの”に落ちやすい

→ 電気は抵抗の少ない場所を通る性質があるため、
高い木やビル、人などに集中しやすくなる。



■ では、「どこに落ちるか」は予測できる?


現代の科学では、雷の発生は気象レーダーである程度「どこで起きているか」は把握できます。
しかし「正確にどこに落ちるか?」となると、その瞬間の空気の状態や地表の状況にも左右されるため、完全な予測は難しいです。



■ まとめ:雷は偶然ではなく“条件が揃って”起こる現象


雷はただの「運が悪かった」ではなく、

  • ・雲の中の摩擦で静電気が生まれ、

  • ・上下に電気が分かれ、

  • ・電位差が一定以上になった時、

  • ・抵抗の少ないルートに向かって、

  • ・一気に放電される。

という明確な条件の積み重ねで起きている現象です。


次に雷を見たときには、「あぁ今、空の中では壮大なエネルギーのやりとりがあったんだな」とちょっとロマンを感じられるかもしれませんね。

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