高校へ進学する理由を本気で考えたことがありますか?
「高校へ進学する理由は何ですか?」「何のために高校へ行くのですか?」――こう聞かれると、多くの生徒たちは一瞬言葉に詰まりながらも、次のような答えを口にします。
- ・「親が行けと言うから」
- ・「高校くらいは出ておかないと」
- ・「バイトがしたい」
- ・「友達と遊びたい」
しかし、これらの答えには「自分の将来」という視点が抜け落ちています。「大学進学のため」と答える生徒もいますが、その大学で何を学び、どう活かすかまでは考えていないことがほとんどです。
なぜ生徒たちは将来について考えられないのか?
高校生や中学生にとって、「将来」というのは未知の世界です。経験も知識も足りないため、具体的にイメージするのが難しいのは確かです。しかし、これは言い換えれば「考えようとしていない」だけかもしれません。
今の時代、インターネットを通じて情報は無限に手に入ります。どんな職業があるのか、どのような進路があるのか、将来どんなスキルが必要とされるのか。調べればいくらでも情報を得ることができます。それなのに、多くの生徒が将来について考えないのは、「現実から目を背けている」か、「どう考えればよいのかわからない」からではないでしょうか。
高校進学は「目的」ではなく「手段」
高校へ進学することそのものは目的ではありません。高校は、より多くの知識を得たり、新しい経験を積んだり、自分の将来の選択肢を広げるための「手段」にすぎません。進学してから「何をするか」「どんなことを学ぶか」が重要です。
例えば、次のように考えてみてください。
- ・「高校でこんなことを学びたい」
- ・「将来こんな職業に就きたいから、この分野に強い高校を選びたい」
- ・「部活動や課外活動を通じて、自分の強みを伸ばしたい」
こうした目標を持って高校生活を送ることで、より充実した3年間を過ごせるはずです。
情報を活用して自分の将来を描こう
インターネットや書籍、大人たちとの会話を通じて、将来の自分を想像してみましょう。具体的にやるべきことは次の通りです。
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1.興味のあることをリストアップする
自分が好きなことや得意なことを書き出してみましょう。 -
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2.興味を深掘りする
好きなことが仕事に結びつくのか、どのような分野で活かせるのかを調べてみましょう。 -
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3.大人の話を聞く
親や先生、社会人に「どんな仕事をしているのか」「なぜその仕事を選んだのか」を尋ねてみると、新しい発見があるかもしれません。 -
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4.将来の選択肢を考える
職業や進路について調べ、自分がどの方向に進みたいかをイメージしてみましょう。
最後に
「将来のことはまだわからない」「考えても仕方がない」と思うかもしれませんが、今から考え始めることで、自分の進むべき道が少しずつ見えてくるものです。高校進学もその一歩です。親や先生の言う通りに進むのではなく、自分の将来のために「なぜ高校へ行くのか」を考え、目標を持って進むことが何よりも大切です。
自分の未来を決められるのは自分だけ。そのためにも、今できることを始めてみませんか?