英語が苦手な生徒へ――動詞を制する者が英語を制する!
英語が苦手な生徒の多くは、まず単語を覚えることができていません。そしてその中でも特に、文章の中心となる動詞が分かっていないことが、英語の基盤を崩壊させてしまう大きな要因となっています。動詞は英語の文章を組み立てる土台であり、これを理解していないと文章作成や並び替え問題(整序問題)など、多くの場面でつまずいてしまいます。
今回は、なぜ動詞が重要なのか、どのように動詞を学べば英語力が向上するのかを考えてみましょう。
1. 動詞が分からないと何が問題?
1.1 文章の骨格が崩れる
英語の文章は動詞を中心に組み立てられています。例えば、「I play soccer.」という基本文では、playが「する」という動きを示しています。動詞が分からなければ、何が起きているのか、誰が何をしているのかが理解できません。
1.2 並び替え問題が解けない
整序問題では、動詞を起点に主語や目的語、修飾語を並べる必要があります。しかし、動詞を見抜けないと、どこを中心に組み立てればいいのかが分からず、手が止まってしまいます。
1.3 会話や作文ができない
動詞は「動作」や「状態」を表す言葉です。これが分からないと、「What do you do?」や「I like music.」といった基本的な会話すら成立しません。
2. 動詞を覚えることの重要性
英語は「動詞」で回っていると言っても過言ではありません。動詞を覚えることで以下のような力が身につきます:
- ・文章を理解する力:動詞が分かれば、文全体の意味が見えやすくなります。
- ・文章を組み立てる力:単語を並べるときの基準ができるため、整った文章が作れるようになります。
- ・リスニング力の向上:会話の中で動作を素早く捉えることができ、話の内容が理解しやすくなります。
3. 効果的な動詞の覚え方
3.1 動詞をグループ化して覚える
動詞をただの単語として覚えるのではなく、グループ分けをして覚えると効率的です。例えば:
- ・状態を表す動詞(be, seem, become)
- ・行動を表す動詞(play, run, eat)
- ・感情を表す動詞(like, love, hate)
こうすることで、使い方がイメージしやすくなります。
3.2 例文と一緒に覚える
動詞単体で覚えるよりも、例文と一緒に覚えることで、使い方をイメージしやすくなります。例えば:
- ・play:I play soccer every Sunday.
- ・run:He runs fast.
実際の場面を思い浮かべながら学ぶと記憶に残りやすくなります。
3.3 動詞の変化形を一緒に覚える
英語の動詞は、原形だけでなく、過去形や過去分詞形などもセットで覚える必要があります。例えば:
- ・go - went - gone
- ・eat - ate - eaten
これを一緒に覚えることで、文法問題や会話にも対応しやすくなります。
4. 名詞も大事、でも動詞はもっと大事
もちろん、物の名前(名詞)を覚えることも重要です。しかし、動詞が分からなければ、それらの名詞を使って何をしたいのかを表現することができません。例えば:
- ・「cat」を知っていても、「The cat jumps.」の「jumps」が分からなければ、猫が何をしているのか分からない。
- ・「apple」を知っていても、「I eat an apple.」の「eat」が分からなければ、何をしているのか伝えられない。
5. 動詞が分かれば英語が楽しくなる
動詞を理解すると、英語の文章がどんどん意味を持って見えるようになります。分からなかった文章が読めるようになる、会話が聞き取れるようになる、そして英語を話すことが楽しくなる――そんな瞬間をぜひ体験してみてください。
まとめ
英語が苦手な原因を突き詰めると、多くの場合、単語力、特に動詞の不足にたどり着きます。動詞は英語の文章の中心であり、それを制することで英語力全体が飛躍的に向上します。
少しずつでも構いません。まずは基本の動詞を例文とともに覚えるところから始めてみましょう。「動詞を制する者が英語を制する」――この言葉を胸に、ぜひ頑張ってみてください!