宇宙にある星々はなぜ球体なのか?
夜空を見上げると、無数の星が輝いています。
太陽系の惑星、月、太陽、遠くの恒星までも、すべて 球体 のように見えます。
「なぜ宇宙の天体は球体なのか?」
「どうやってこの形ができたのか?」
今回はこの疑問について考えてみましょう!
なぜ星は球体になるのか?
☆ 理由①:重力がすべての方向に均等に働くから
天体が形成されるとき、その主な力となるのが 「重力」 です。
✅ 重力は すべての方向から中心へ引っ張る力 を持っています。
✅ 物質が集まると、中心へ向かって押し込まれ、最も安定した形になろうとします。
✅ その最も安定した形が 球体 なのです。
例えば、ゴム風船に水を入れたとき、どんな形になりますか?
空中に浮かせると、まん丸い形になりますよね?
これは ゴムの張力が水を均等に包み込もうとする力 と同じで、宇宙ではこれが 重力 の働きによって起こります。
☆ 理由②:角ばった形は長続きしない
もし宇宙に四角い星があったらどうなるでしょうか?
✅ 角の部分は重力の影響を強く受け、時間が経つと 崩れてしまう 。
✅ 長い時間をかけて丸くなっていく 。
つまり、宇宙に四角い星やピラミッド型の惑星がないのは、 時間とともに自然と球体へと形が整っていくから なのです。
どんな星でも球体になるのか?
実は、すべての天体が完全な球体になるわけではありません!
大きさや構造によって、形が変わることもあります。
☆ 惑星の形とその違い
◆地球や木星のような「巨大な星」はほぼ完璧な球体
◆小惑星のような「小さな天体」はいびつな形が多い
◆高速で回転している星は「少しつぶれた球」になる
例えば、木星は 自転が速いため赤道部分が膨らんだ楕円形(回転楕円体) になっています。
一方、小惑星のような 重力が弱い天体 では、表面の岩が均等に引っ張られる力が足りないため、いびつな形のまま残っているのです。
星の形成プロセスと球体化の流れ
星や惑星が形成される過程は、次のようになっています。
1⃣ ちりとガスが集まる(重力による凝縮)
宇宙に漂うちりやガスが集まり始め、重力によって 一つの塊 になっていきます。
2⃣ 物質が増えて重力が強まる
質量が増えると 重力も強くなり 、周りの物質をさらに引き寄せます。
3⃣ 角が削られ、球形に近づく
重力が強まることで、星の形が 角ばったものから、より滑らかな球体へと変化 していきます。
まとめ:なぜ星は球体になるのか?
✅ 重力がすべての方向に均等に働くため
✅ 角ばった形は時間とともに崩れ、最も安定した形である球体に落ち着くため
✅ 大きな天体ほど、強い重力によって完全な球体に近づくため
つまり、宇宙に存在する星々が球体なのは、重力という力が生み出した自然の法則 なのです!
宇宙には無数の星がありますが、それらの形にも「物理の法則」が関係しているのはとても面白いですね!