塾長ブログ

2024/10/16
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解説を聞けば簡単なのに… なぜ自分から質問しに行かないのか?

勉強をしていると、誰でも一度は「これ、どうやって解くんだろう?」とわからない問題にぶつかることがあります。そんな時に解説を聞けば「ああ、こんなに簡単だったのか」と感じることも多いでしょう。しかし、自分から質問しに行かない生徒が少なくないのも事実です。わからない問題に直面しても、なぜか一生懸命考えているように見せかけて、実は何も考えていないこともよくあります。

今回は、解説を聞けばすぐに理解できるのに、なぜ自分から質問しに行かない生徒がいるのか、その理由について考えてみたいと思います。


1. なぜ自分から質問しに行かないのか?


1. 「わからない」を認めたくないプライド

 多くの生徒が、「わからない」ことを他人に認めたくないという気持ちを持っています。特に周りに友達がいると、わからない問題について質問することが、恥ずかしいと感じることも少なくありません。「こんな簡単なことを聞いてバカにされたらどうしよう」といった無駄なプライドが邪魔をして、質問しに行くことができないのです。

  •  ・例: クラスメイトがすらすらと問題を解いている姿を見ると、「自分も同じようにできなければならない」と感じてしまい、質問することが恥ずかしいと感じるようになるケースが多いです。


2. 「なんとかなるだろう」という甘い期待

 わからない問題にぶつかっても、「なんとかなるだろう」と思っている生徒もいます。実際には解けていないのに、「少し考えれば答えが見つかるかもしれない」と無駄に時間をかけてしまうことがよくあります。しかし、この状態では実は何も考えていないことが多く、問題が解けるどころか、時間を無駄にしているだけになってしまいます。

  •  ・改善策: 問題に詰まった時は、素直に「今はわからない」と認めることが大切です。その上で、すぐに解説を聞きに行く勇気を持つことで、効率的に学びが進みます。


2. わからない問題にぶつかった時の態度


1. 「考えているふり」をしていないか?

 授業中や自習時間中に、わからない問題に直面した時、一生懸命考えているように見せかけている生徒がいます。しかし、実際にはただ問題を見つめているだけで、頭の中は全く別のことを考えているということも少なくありません。このような「考えているふり」をしていると、結局は解決策が見つからず、時間だけが過ぎてしまいます。

  •  ・例: 問題集をじっと見つめているが、実際には「次の休み時間、何しようかな」と考えているような状態では、当然解決には至りません。


2. 「わからない」を受け入れる勇気を持とう

 わからないことにぶつかった時、まずは「わからない」と認める勇気が必要です。そして、それを素直に受け入れ、積極的に質問する姿勢を持つことが大切です。解説を聞くことで、自分の理解が深まり、次に同じような問題に出会った時に自力で解けるようになります。

  •  ・改善策: 「考えてもわからない問題に出会ったら、すぐに質問する」と自分にルールを設けると良いでしょう。質問することは恥ずかしいことではなく、自分の成長のために必要なステップです。


3. 質問することで得られるもの


1. 理解が深まり、時間の無駄がなくなる

 質問することで、理解が深まり、同じミスを繰り返さなくなるという大きな利点があります。わからない問題を放置していると、次に同じような問題に出会った時にまた悩んでしまいますが、一度解説を聞いて理解しておけば、次からはスムーズに解けるようになります。結果として、勉強にかかる時間も効率よく減らすことができます。

  •  ・例: わからないまま問題を放置していると、次のテストでまた同じ箇所で失点してしまう可能性がありますが、解説を聞いて理解していれば、その心配もなくなります。


2. 質問すること自体が成長につながる

 質問することは、自分の弱点を克服するための大切なステップです。質問をすることで、自分がどこでつまずいているのかが明確になり、その部分を重点的に復習することができます。また、質問する勇気を持つことで、コミュニケーション能力や自己表現力も養われていきます。質問を通じて、他の人との対話の中から新たな学びを得ることも多くあります。

  •  ・改善策: 自分のわからない部分を整理してから質問すると、より効率的に答えが得られます。質問する前に、「どこがわからないのか」をはっきりさせておくと、解説を聞く際の理解が深まります。


まとめ


解説を聞けば簡単に理解できることがあっても、自分から質問しに行かない生徒は少なくありません。そこには、「恥ずかしい」「なんとかなるだろう」という気持ちや、ただ「考えているふり」をしてしまう習慣が関係しています。しかし、わからないことに直面した時は、勇気を持って質問することが大切です。

質問をすることで、理解が深まり、次に同じ問題に出会った時には自力で解決できるようになります。自分の成長のためには、「わからない」を素直に認めて行動することが必要なのです。今日から、わからないことをそのままにせず、どんどん質問して解決していきましょう。質問を通じて、自分の理解力と自信を育てていくのです。

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