塾長ブログ

2024/12/09
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問題を解くだけで満足していませんか?

生徒たちに問題を渡すと、次々と解きたがる様子をよく目にします。「もっと問題を!」という姿勢は、一見すると熱心で頼もしいように思えます。しかし、その一方で、解けなかった問題や間違えた問題をそのままスルーしているケースも多々あります。これでは学びのチャンスを見過ごしてしまっているのです。



問題を解くことが目的になっていませんか?


 生徒の中には、問題を解く行為そのものをクイズ感覚で楽しむような傾向が見られます。確かに、問題が解けたときの達成感や喜びはやる気を引き出す重要な要素です。しかし、問題を解く「結果」だけに目を向けていては、本来の目的を見失いがちです。

問題を解く本来の目的は、「正解を出す」ことではなく、「解けない理由を見つけて克服すること」です。解けた問題を次々と解き続けるだけでは、自分の弱点を把握する機会を失い、成長のチャンスを逃してしまいます。



間違えた問題こそ、最大のチャンス


 間違えた問題や解けなかった問題は、自分の「課題」を明確にしてくれる貴重なヒントです。


例えば:

  • ・知識不足が原因で間違えた
  • ・問題文の読み違いをしてしまった
  • ・基礎的なミスで得点を落とした


これらは全て、成績を上げるための「改善ポイント」です。間違いは恥ずかしいことではなく、むしろ次に同じミスをしないための最大のチャンスと考えましょう。



チャンスを活かすための行動


 間違えた問題や解けなかった問題を放置せず、次のようなステップを取り入れてみましょう。


  1. 1.間違えた理由を分析する
    解説を読んで、「なぜ間違えたのか」「どこでつまずいたのか」を明確にしましょう。

  2. 2.復習して再挑戦する
    解説を読んだだけで満足せず、自力で再び解いてみることが大切です。

  3. 3.ノートに記録する
    間違えた問題や重要なポイントを専用ノートにまとめ、テスト前に見直せるようにしておきましょう。

  4. 4.時間を空けてもう一度解く
    一度理解したと思っても、時間が経つと忘れてしまうことがあります。定期的に復習することで記憶が定着します。



問題を解くのはゴールではなくスタート


 問題を解くことは、「理解度を測るための手段」にすぎません。本当のゴールは、解けなかった問題を克服し、自分の力を一歩ずつ成長させていくことです。

解けた問題に満足し、間違えた問題を放置するのは、サッカーでゴール前のチャンスを見過ごすようなものです。そのチャンスを生かさなければ、試合に勝つことはできません。



まとめ


「問題を解くだけで満足していませんか?」
学びのチャンスは、間違えた問題や解けなかった問題にこそあります。それをしっかりと見直し、次のテストで確実に得点に結びつけることが、成績を上げる近道です。

次に問題を解くときは、間違いを恐れず、それを未来の自分への「贈り物」だと考えてみましょう。努力を積み重ねれば、きっと驚くほどの成長を実感できるはずです。

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