塾長ブログ

2023/10/30
ブログ

子供たちの進路選び:現実と理想の間で

進路を決定するというのは、子供たちにとって一生のうちで最も重大かつ困難な決断の一つです。彼らは今いる環境の中で得られる情報と、外から絶え間なく流れ込んでくる情報の海との間に立ち尽くし、どこに舵を取ればいいのかを見失いがちです。

1. 情報のギャップと現実

 今が楽しければ良いと思ってしまうのは、子供たちの無意識の防衛機制かもしれません。彼らは日々の快適さの中で、将来の不透明さを忘れることを選びがちです。しかし、そこには情報のギャップがあります。校内で得られる情報は限られており、外の世界はそれを遥かに超えています。

2. 志高く自分から情報を探す生徒

 なりたい職種のために情報を自分から探しに行く生徒は多くありません。情報を探すという行為は、自主性と意志の力を必要とします。多くの生徒は、このステップを踏み出すのに躊躇しています。

3. 突然の問いかけ

 私は生徒に「そんなことでは〇〇の職につけないぞ!」と突然言ってみます。この予期せぬ問いかけによって、彼らは一瞬でその職に就く自分を想像し、何をすべきか考え始めます。生徒たちの反応は様々ですが、普段考えないことを考える新鮮味を楽しんでいます。

4. 家庭でも続ける意義

 このような取り組みを家庭でも続けることは、子供たちが将来について考えるきっかけを増やすのに非常に有意義です。家庭での会話の中で、親が子供の未来の可能性について質問したり、意見を交換したりすることは、彼らが自分自身の未来について深く考える助けとなります。

結論

進路を決める際には、ただ漠然と将来を夢見るのではなく、具体的な情報を収集し、現実的な目標を立てることが重要です。教育の現場でも、家庭でも、子供たちが自分の未来について積極的に考え、情報を集めることを奨励し、支援することが今求められています。

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