塾長ブログ

2024/09/12
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自分にとってのプライドとは何か-成長を邪魔する『変なプライド』に気づこう

「自分にとってのプライドとは何でしょうか?」この問いに対して、多くの生徒が「自分の価値観や自尊心」と答えるかもしれません。しかし、そのプライドは果たして自分の成長を助けているのでしょうか?それとも、逆に邪魔していることがあるのでしょうか?

実際、生徒の中には「変なプライド」によって成長が著しく妨げられている場面をよく目にします。例えば、分からないことがあっても「自分で何とかしよう」と意地を張ってしまい、周囲の助けを借りようとしないことが挙げられます。もちろん、時間がたっぷりあるときなら、自力で解決することも学びになりますが、テストが迫っているときには、そんな悠長なことをしている余裕はありません。それでも「変なプライド」を出してしまい、結果として学びのチャンスを逃してしまうのです。このような無駄なプライドがいかに邪魔な存在であるかを、今回は考えてみましょう。


◎プライドの持ち方とは?


1. プライドは成長のエンジンにもなるが…

 プライド自体は決して悪いものではありません。適切なプライドを持つことは、自分を奮い立たせ、目標に向かって努力するための大切なモチベーションになります。「自分はこれができる」「もっと成長できる」という自信は、チャレンジ精神や成長意欲を高めます。

  •  ・ポジティブなプライド: 自分の能力を信じ、前向きに努力するためのエネルギーとなる。


2. 邪魔をする「変なプライド」

 しかし、一方で「変なプライド」が自分の成長を邪魔してしまうことがあります。この「変なプライド」とは、周囲の助けを借りることを嫌がり、自分だけで解決しようとする姿勢や、ミスや弱点を認めない態度のことです。特に、テストが迫っているときや時間が限られているときに、自分だけでどうにかしようとするのは逆効果になることが多いです。

  •  ・例: 「わからないけど、先生に聞くのは恥ずかしい」「自分でできるはずだから」と、質問や相談をしない。


◎なぜ「変なプライド」が成長を妨げるのか?


1. 学びの機会を逃してしまう

 「自分で解決できる」と思い込むことが、学びの機会を逃してしまう原因となります。先生や友達に質問をすればすぐに解決できる問題でも、無駄な時間をかけて一人で悩み続けることで、他の重要な学習に取り組む時間が削られてしまいます。特に、テストが近いときには、効率的に学ぶことが必要です。「変なプライド」を捨て、質問する勇気を持つことが大切です。

  •  ・効率を考える: 学びの効率を上げるためには、適切なタイミングで他者の助けを借りることが必要。


2. ミスを認めないことで成長が止まる

 「変なプライド」はミスを認めない姿勢にも繋がります。「自分は間違っていない」「できるはずだ」と思い込んでいると、自分の弱点や間違いに気づけないままになります。成長のためには、失敗や間違いを受け入れ、それを改善する意欲が必要です。間違いを認め、そこから学ぶ姿勢を持つことが、成長への鍵です。

  •  ・例: テストで間違えた問題を「ただのミス」として見過ごすのではなく、どうして間違えたのかを冷静に分析する。


3. 他者のサポートを受け入れる力が欠如する

 自分一人で何とかしようとする「変なプライド」が強すぎると、他者のサポートを受け入れる力が欠如してしまいます。先生や友人が助けの手を差し伸べても、それを拒絶してしまうことで、本来得られるはずの学びや成長のチャンスを逃してしまいます。成長のためには、他者からのアドバイスやフィードバックを受け入れる柔軟な姿勢が重要です。

  •  ・例: 友人が教えてくれた新しい解き方を「自分のやり方でやる」と拒否してしまう。


◎どうすれば「変なプライド」を捨てられるか?

 

1. 素直になる勇気を持つ

 自分のプライドが邪魔をしていると感じたときこそ、素直になる勇気が必要です。分からないことを分からないと認め、他者に助けを求めることで学びが深まります。素直に自分の弱点を受け入れ、他者のサポートを得ることで、成長への道が開けていきます。

  •  ・例: 「分からないところは素直に聞こう」と心に決め、質問することを習慣にする。


2. 効率を意識する

 特にテストが近い時期には、効率的な学習が求められます。「変なプライド」に固執せず、いかに早く問題を解決し、効率よく学びを進められるかを考えることが重要です。時間を無駄にせず、質問やアドバイスを受け入れることが、最短で成長するためのコツです。

  •  ・効率重視: 自分で悩む時間が長くなるよりも、他者に尋ねて早く解決する方が結果的に得策。


3. 失敗を恐れず挑戦する姿勢を持つ

 失敗や間違いを恐れず、自分のプライドを捨てて挑戦し続けることが成長の秘訣です。失敗を認め、それを改善するプロセスこそが本当の学びです。プライドに固執せず、常に新しいことに挑戦する姿勢を持つことで、自分自身を成長させていきましょう。

  •  ・失敗は学び: 失敗や間違いは、成長のチャンスだと前向きに捉えることが大切。


まとめ


プライドは自分を成長させるための大切なエンジンでもありますが、「変なプライド」はその成長を著しく妨げることがあります。特に、わからないことを素直に認めずに自力で何とかしようとする姿勢や、他者からの助けを拒む態度は、学びの効率を低下させ、成長のチャンスを逃してしまいます。素直に他者のサポートを受け入れ、失敗から学び、効率よく学んでいく姿勢を持つことで、自分自身の成長を加速させましょう。

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