塾長ブログ

2024/09/26
ブログ

惜しいからと○にしていませんか?成績を伸ばすための自己採点の重要性

勉強をしている生徒の中には、自分で○つけをするときに「惜しいから」といって、本当は間違っている部分を○にしてしまうケースをよく見かけます。数字でも、漢字でも、スペルでも、**1文字でも違えば間違いであり×**なのです。この点に甘くしてしまう生徒は、なかなか成績が伸びにくいという共通点があります。

自己採点の際に正しくチェックできるかどうかが、成績向上の鍵となるのです。今回は、「惜しいから」と甘い自己採点をしてしまうことが、なぜ成績向上の妨げになるのか、そして正しい自己採点の方法について考えてみましょう。


1. 惜しい間違いでも、結局は間違い


1. 「惜しい」という意識が甘さを生む

 生徒の多くは、解答と自分の答えが少しだけ違っている場合、「まあ、ほとんど合ってるから」と○をつけてしまいます。しかし、惜しい間違いも結局は間違いです。例えば、数学の解答で数字が一桁違う、漢字の一部が違っている、英語のスペルが一文字だけ間違っている――こういったことは、実際のテストでは得点に繋がりません。にもかかわらず、自己採点で○にしてしまうと、自分の弱点を見逃してしまいます。

  •  ・例: 「apple」を「appel」と書いた場合、惜しいように見えても実際はスペルミスであり、×です。これを○にしてしまうと、同じ間違いを繰り返してしまいます。


2. 自己採点の甘さが成績の伸びを妨げる

 自己採点の甘さは、自分の間違いを見逃すことに繋がります。成績が伸びる生徒は、自分の弱点や間違いをしっかりと把握し、それを修正していきます。しかし、甘い自己採点を続けている生徒は、どこを改善すべきかが見えてこないため、結果として同じミスを繰り返し、成績も停滞してしまうのです。

  •  ・例: 漢字の細かい違いに気づかず、「惜しいから○」としてしまうと、同じミスが繰り返され、結局テスト本番でも得点に繋がりません。


2. 正しい自己採点の習慣を身につけよう


1. 1文字でも違えば×にする厳しさを持つ

 正しい自己採点をするためには、1文字でも違えば×にする厳しさが必要です。自分の答えと解答を正確に照らし合わせ、少しでも違う箇所があれば迷わず×にしましょう。この厳しさが、次に同じ間違いをしないための重要なステップとなります。

  •  ・改善策: 自分の答えと解答を丁寧に照らし合わせ、1文字でも違えば必ず×にするルールを自分に課す。


2. 間違えた問題こそ成長のチャンス

 成績が伸びる生徒は、間違えた問題をしっかりと見直し、そこから学ぶ姿勢を持っています。間違えた箇所を丁寧に確認し、どこが間違っていたのかを理解することで、次回のテストでは同じ間違いを避けることができます。自己採点で間違いに厳しくすることは、成長への第一歩です。

  •  ・改善策: 間違えた問題をノートに記録し、どうして間違えたのか、次にどうすれば正しく解けるかを分析する習慣をつける。


3. 自己採点で厳しくするほど本番で強くなる

 日々の勉強や模試での自己採点を厳しくすることで、本番のテストでも自信を持って臨めるようになります。厳しい自己採点を通じて、自分の弱点を克服しておくと、テスト本番では同じミスをしなくなり、結果として得点力が向上します。

  •  ・改善策: 自己採点の段階で甘さを排除し、日常的に正確な採点を行うことで、試験本番でも確実に得点できる力を養う。


3. 甘い採点を防ぐための具体的なステップ


1. 解答を丁寧に見比べる時間を作る

 自己採点を急いで行うと、間違いを見逃したり、甘い採点をしてしまうことがあります。自己採点には時間をかけて、解答と自分の答えを丁寧に見比べる時間を作ることが大切です。

  •  ・改善策: 自己採点をするときは、焦らずに一つ一つの答えを解答としっかり照らし合わせ、正しいかどうかを確認する。


2. 「惜しい間違い」を記録する

 惜しい間違いをした場合は、そのままにしておくのではなく、どこが惜しかったのかを記録しましょう。スペルの1文字違い、漢字の書き方のミス、計算ミスなどをノートにまとめておくことで、次回同じミスを防ぐためのチェックリストができます。

  •  ・改善策: 「惜しい間違いノート」を作り、どこを間違えたのか、どうすれば正解だったのかをメモしておく。


3. 間違えた問題を何度も解き直す

 間違えた問題をそのままにせず、何度も繰り返し解き直すことで、確実に理解が深まります。特に「惜しい間違い」を見つけた場合、解き直しを行うことで次回は正確に答えられるようになります。

  •  ・改善策: 間違えた問題を解き直し、100%正確に解けるようになるまで繰り返し練習する。


まとめ


「惜しいから」と自己採点を甘くしてしまうと、自分の弱点を見逃してしまい、成績を伸ばすチャンスを失ってしまいます。1文字でも違えば×にする厳しさを持ち、間違えた問題から学び、成績向上につなげることが重要です。

自己採点は自分自身の学びを深める大切なプロセスです。甘い採点を避け、正確に自分の弱点を把握して、次のテストで確実に成果を出せるようにしていきましょう。

一覧に戻る