知ってますか? 神主さんと巫女さんの仕事とは?〜神社で働く人たち〜 (シリーズ第5回:日本のこころ ― 神道ってなんだろう?)
◆ 神社で働く人たちって、どんなことをしているの?
初詣やお祭りで神社に行くと、白い服を着た人たちを見かけますね。
太いしめ縄の前に立って、祈りをささげたり、祝詞(のりと)を唱えたり――。
でも、彼らは一体どんな仕事をしているのでしょうか?
今回は、神社の“守り人”である 神主(かんぬし)さん と 巫女(みこ)さん のお話です。
◆ 神主さんは「神さまの代わりに祈る人」
神主さんは、神社で神さまをまつり、人々の願いを神さまに伝える役割を持っています。
つまり、神社の「先生」であり、「通訳者」でもあるのです。
たとえば――
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・毎朝、神さまに感謝する「朝拝(ちょうはい)」を行う
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・お祭り(例祭)を主催し、地域の平和や五穀豊穣を祈る
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・結婚式や七五三、厄除けなどの儀式を行う
など、一年を通じて神社を守り、人々の幸せを願っています。
◆ 神主さんの服(白と浅葱色の衣)は「浄(きよ)らかさ」をあらわし、
頭の黒い冠(かんむり)は「天と地をつなぐ」意味があるんですよ。
● 巫女さんは「神さまを助けるお手伝い」
巫女さんは、神主さんを助けて神社を支える女性の役割です。
多くは若い女性が務め、お祭りや行事の際に活躍します。
主な仕事は――
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・お守りやおみくじを授ける
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・参拝者を案内する
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・お祭りで「神楽(かぐら)」を舞う
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・神社の掃除や準備を行う
巫女さんの服装(白い着物と赤い袴)は、「清らかさ」と「生命力」を意味しています。
白は心の清らかさ、赤は“魔をはらう力”をあらわす色なんです。
● 神主さんと巫女さんの一日
実は神社では、毎日欠かさず“おつとめ”が行われています。
朝は社殿を清め、神前にお供えをし、祝詞をあげる。
昼には参拝者への対応、夕方にはその日の感謝を伝える――。
神主さんも巫女さんも、「神さまと人をつなぐ架け橋」として、
見えないところで日々の努力を重ねているのです。
◆ お祭りの日は神社の“特別な日”
神社で最もにぎやかなのは、お祭り(例祭や年中行事)のとき。
神主さんが神さまを神輿(みこし)にうつして地域をまわり、
巫女さんが神楽を舞い、みんなでお祝いします。
お祭りは、神さまに感謝するだけでなく、
地域の人々が「つながりを確かめる日」でもあります。
だから神主さんたちは、地域の笑顔を守るためにお祭りを大切にしているのです。
★ 子どもたちへのメッセージ
神主さんや巫女さんの仕事は、「祈ること」だけではありません。
神社をきれいに保ち、訪れる人を迎え、
みんなの願いや感謝を“言葉にして神さまへ届ける”――それが本当の役目なのです。
神社を訪れるとき、少しだけ立ち止まって、
「この神社を守ってくれている人がいるんだ」と思ってみてください。
そうすれば、神さまだけでなく、“人のぬくもり”も感じられるはずです!
●まとめ
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・神主さんは神さまに祈りを伝える「神社の先生」
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・巫女さんは神主さんを助ける「神さまのお手伝い」
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・神社では毎日、神さまへの感謝と祈りが続いている
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・神主さんたちは“地域の幸せ”を支える人たち

