塾長ブログ

2025/11/19
思考力・表現力,やる気アップ,雑学・豆知識,歴史・公民の学び,考える力・探究学習

知ってますか? お守り・絵馬・おみくじはなぜあるの?〜願いを形にする日本の知恵〜 (シリーズ第4回:日本のこころ ― 神道ってなんだろう?)

◆ 受験シーズンといえば“お守り”!


「合格祈願」「学業成就」「交通安全」――
神社で見かける“お守り”にはいろんな種類がありますよね。
でも、なぜ人はお守りを持つのでしょう?


それは、「願いを目に見える形にして、自分の心を支えるため」なんです。



◆ お守りの中には「神さまの分け御霊(わけみたま)」


お守りには、小さな紙や木の札が入っており、
そこに神さまの力=“分け御霊(わけみたま)”が宿っていると考えられています。


つまり、お守りは「神さまの分身」。
身につけることで、いつも神さまがそばにいて見守ってくれるという意味があります。


◆ 受験生が「合格お守り」を持つのは、
「努力が報われますように」と願うだけでなく、
「神さまが見ていてくれるからがんばれる」という勇気をもらうためでもあるんです。



◆ 絵馬は“願いを伝えるメッセージボード”


神社にずらりと並ぶ木の板、絵馬。
そこには「志望校に合格しますように」「家族が健康でありますように」と、たくさんの願いが書かれています。


この「絵馬(えま)」は、昔は本物の馬を神さまに奉げていたのが始まりです。
馬は“神さまの乗りもの”と考えられていたため、
「願いを伝える使者」としての役割がありました。


やがて本物の馬の代わりに“木の板に馬の絵”を描くようになり、
それが「絵馬」と呼ばれるようになったのです。


■ 絵馬に願いを書くことは、
自分の“心を文字にする”ことで思いを強くすることでもあります。
だから書いたあとは、少し心がスッキリするのですね。



■ おみくじは“今の自分へのアドバイス”


「大吉!」「小吉…」で一喜一憂してしまうおみくじ。
でも、本当のおみくじの目的は“運試し”ではありません。


おみくじは、神さまからのメッセージ
「今のあなたはこういう状態ですよ」
「だから、こうすればうまくいきますよ」という
人生のアドバイスなんです。


もし結果が悪くても、それは「気をつけよう」という神さまからのヒント。
境内の木に結ぶのは、“悪い運を置いていく”という意味があります。
そして、心を新たにして帰る――それが本来の作法なんです!



● 願いを“形にする”ことで心が強くなる


神道の考え方では、
「願いごと=神さまに頼ること」ではなく、
「努力の決意を神さまに伝えること」。


お守りや絵馬、おみくじは、
自分の中の想いを整理し、まっすぐ前に進むための“心のスイッチ”なんです。


合格祈願のお守りを持つ人は、“努力を応援してくれる仲間”を身につけているようなもの。
それを信じて、最後まで全力を出せば、神さまもきっと笑顔で見守ってくれますよ!



★ 子どもたちへのメッセージ


願いをもつことは、弱さではなく“強さ”です。
お守りや絵馬は、神さまだけでなく「自分自身への約束」でもあります。


努力を信じて、感謝を忘れずにいれば、
その願いはきっと良い形でかなうはず。
神社の境内で手を合わせるとき、
心の中でこうつぶやいてみてください。


「神さま、見ていてください。私はがんばります。」


その一言が、未来を変える第一歩です!



●まとめ


  • ・お守りは“神さまの分身”であり、心を支える力

  • ・絵馬は“願いを文字にして伝える”日本の知恵

  • ・おみくじは“神さまからのアドバイス”

  • ・願いを形にすることで、人は前に進む勇気を得る

一覧に戻る

カテゴリー