塾長ブログ

2025/02/10
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北極星はどこにある?その光はいつのもの?

夜空を見上げると、いつも 北の方角 に輝く 北極星(ポラリス)
古くから航海や道しるべとして重要な役割を果たしてきましたが、
「実際にはどのくらいの距離にあるのか?」
「その光はいつのものなのか?」
ちょっとロマンあふれる科学の話をしてみましょう。



 北極星はどこにある?


北極星(ポラリス)は、地球の地軸の延長線上 にあるため、
一年中ほぼ同じ位置に見える星 です。


では、その距離はどのくらいかというと…

☆約430光年(1光年=約9.46兆km)


つまり、北極星までの距離は約4,064兆km! 

地球から月までの距離(約38万km)と比べると、
約1億倍も遠くにある計算 になります。


☆もし宇宙船で北極星まで行くなら?
仮に時速10万kmの超高速宇宙船があったとしても…


☆約460万年 かかる距離!
(もはや時間のスケールが違いすぎる…)



 では、北極星の光はいつのもの?


北極星は約430光年 先にあるため、
今私たちが見ている北極星の光は430年前のもの!


つまり、
☆日本でいえば江戸時代の光を見ている ことになります!


☆430年前(1594年)といえば…
・豊臣秀吉が天下を取っていた時代!
・関ヶ原の戦い(1600年)の少し前!
・ガリレオ・ガリレイが天文学を研究していた頃!


そう考えると、
今夜空に輝いている北極星は、
戦国時代の頃に発した光が今ようやく地球に届いている ということなのです!



 もし北極星が今消えたら?


仮に北極星が今この瞬間に 爆発して消滅 したとすると、
私たちはそれを430年後(=西暦2454年)にならないと知ることができない! 


つまり、宇宙では「今」の出来事がすぐには見えない のです。
これは 「宇宙のタイムラグ」 とも言える現象ですね。



 まとめ:北極星は時間を超えた光!


北極星は地球から約430光年の距離にある!
今見えている北極星の光は、約430年前(江戸時代)のもの!
もし北極星が今消えても、地球からは430年後まで見え続ける!


☆夜空を見上げると、そこには「過去の光」が広がっている!
そう考えると、星を眺めることがちょっと特別なものに思えてきませんか?

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