テスト前だけ頑張る子が伸び悩む本当の理由
【はじめに】
「うちの子、テスト前は必死に頑張るのに、成績が全然上がらないんです…」
「一夜漬けで乗り切ってる感じで、このままで大丈夫なのか心配…」
そういった相談を、塾でよく受けます。
実は、「テスト前だけ頑張る」子どもは、一見やる気があるようで、大きく伸びにくい“落とし穴”にはまっていることが多いのです。
今回は、そんなお子さんが伸び悩む本当の理由と、日頃の学習習慣の見直しポイントを詳しく解説します。
【理由①】「知識がつながっていない“点の勉強”になっている」
テスト前だけの勉強は、短期間で詰め込む暗記中心の“点の勉強”になりがちです。
その場しのぎで覚えたことは、テスト後すぐに忘れてしまい、次の学年・単元へつながりません。
✅改善ポイント:
-
・「どうしてそうなるのか」を理解する“線の学習”を意識
-
・関連する単元や前の学年の内容まで振り返るクセをつける
→日々の勉強の中で“つながり”を大事にすることで、本物の理解力が育ちます。
【理由②】「勉強法が“量勝負”で、効率が悪い」
テスト前にとにかく何時間も机に向かっているのに、思ったような成果が出ない…。
それは、やみくもな“時間だけ”の勉強になっているからかもしれません。
✅改善ポイント:
-
・苦手な単元や問題に優先順位をつけて学習する
-
・1回の演習→○つけ→間違いの見直し→再チャレンジ、のループ学習を徹底する
→「やったつもり」ではなく、「できるようになった」が増える学習を目指しましょう。
【理由③】「“できた気”になってしまう」
一夜漬けや直前詰め込み学習は、直後に一時的な成果を出しやすく、
「これで大丈夫」と錯覚してしまうことがあります。
しかし、その「できた気」が積み重なると、土台のない不安定な学力になってしまいます。
✅改善ポイント:
-
・数日空けて“もう一度解いてみる”復習習慣をつける
-
・親が「今回できたところって、前はどこでつまずいてた?」と聞いて変化を自覚させる
【まとめ】
テスト前だけ頑張るスタイルは、確かに短期的には効果があります。
でも、それが長く続くと、学力の“積み上げ”ができず、伸び悩みにつながるのです。
✅今日からできる3つの改善ステップ
-
1.「点」ではなく「線」でつながる勉強を意識する
-
2.“時間”より“内容と質”を意識した学習に切り替える
-
3.テスト後にも振り返り・再チャレンジを行う習慣をつける
そして一番大事なのは、「日常に勉強を組み込む習慣」。
テスト直前に慌てるのではなく、毎日少しずつ積み重ねることが成績アップの近道です。