知ってますか? 次世代の太陽電池“ペロブスカイト”で世界を照らす! (シリーズ第9回:これからの世界に誇れる日本の科学技術)
■「窓ガラスが電気を作る」未来がくる!?
「太陽電池」と聞くと、屋根の上にある黒い板を思い浮かべる人が多いですよね。
でも今、日本では――
「窓ガラス」や「服の布」までもが電気を作れるようになる
そんな新しい時代が近づいています。
それを実現しようとしているのが、
日本が世界をリードする技術、“ペロブスカイト太陽電池”です!
◆ ペロブスカイト太陽電池ってなに?
名前はちょっと難しいけれど、
ペロブスカイトとは、特別な「結晶の形」をもつ物質のこと。
この構造を使うことで、とても薄くて、軽くて、曲げられる太陽電池が作れるんです!
従来のシリコン太陽電池は重くて硬いですが、
ペロブスカイト太陽電池は――
・ 紙のように薄い
・ 曲げても壊れない
・ 少ない光でも発電できる
つまり、「どこにでも電気を作れる未来」が現実になりつつあるんです!
◆ 日本が世界トップクラスの研究国
この分野で世界をリードしているのが日本。
特に 桐蔭学園の宮坂力(みやさか つとむ)教授 は、
このペロブスカイト太陽電池を初めて開発した研究者として有名です。
東京大学、滋賀県立大学、積水化学なども研究を進めており、
「発電効率」「耐久性」「製造コスト」の3つの面で
世界記録を何度も更新!
実は今、ヨーロッパや中国の研究チームも
日本の技術を参考にして研究を進めているほどなんです。
■ どんなところで使われるの?
未来の街では、ペロブスカイト太陽電池がこんなふうに活躍します↓
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・ ビルの窓ガラス → 透明な発電パネルに
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・ 服やかばん → 太陽光でスマホ充電
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・ 電気自動車の車体 → 走りながら発電
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・ 農業用ビニールハウス → 作物を育てながら電気を作る
つまり、太陽光が当たる場所すべてが“発電所”になる未来なんです。
● 地球を救う「エネルギーの革命」
ペロブスカイト太陽電池は、作るときの材料が少なくてすみ、
二酸化炭素の排出もほとんどありません。
さらに、製造コストが安いので、
世界中の国で使いやすくなります。
電気を作るのが難しい地域でも、
太陽の光さえあれば電気が手に入る。
これは、エネルギーの不平等をなくす大きな一歩でもあります。
まさに、日本発の「地球にやさしい革命」ですね☆
◆ 子どもたちへのメッセージ
日本の科学者たちは、
「未来の地球を明るくしたい」という思いで研究を続けています。
“ペロブスカイト太陽電池”という難しい名前の中には、
「人と地球を照らす優しい技術」という想いが込められています。
みんなも、もし将来に向けて何かを作りたいと思ったら、
「これがあれば人が幸せになるかな?」という気持ちを大事にしてください。
それが、未来の新しい光になるかもしれません☆
★まとめ
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・ペロブスカイト太陽電池は日本発の新しい発電技術
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・軽くて薄く、曲がる! 窓や服でも発電できる
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・日本の研究チームが世界記録を更新中
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・地球にも人にもやさしい、“未来の光”をつくる技術

