知ってますか? おにぎりも新幹線も守る!“セラミック”の力 (シリーズ第6回:今までの世界に誇れる日本の科学技術)
◆ えっ?「セラミック」ってお皿のことじゃないの?
みなさん、「セラミック」と聞くと何を思い浮かべますか?
お皿? 湯のみ? それとも歯の治療?
たしかにそれもセラミックですが、実は――
新幹線・スマホ・病院の機械まで、いろんなところで使われている“ハイテク素材”なんです!
■ セラミックってどんなもの?
セラミックとは、もともと土や鉱物を高い温度で焼き固めたもののこと。
陶器や磁器もセラミックの一種ですが、
現代ではさらに進化していて、「ファインセラミックス」と呼ばれる超高性能なセラミックが生まれています。
このファインセラミックスは、
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・熱に強い
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・サビない
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・電気を通さない(または通すようにもできる!)
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・とても硬い
という性質を持っていて、まさに“万能素材”なんです。
★ 新幹線を支える“セラミックの力”
新幹線のブレーキや車体の一部には、このセラミックが使われています。
なぜなら、高温や摩擦にも強く、しかも軽いから!
例えば、ブレーキパッドにセラミックを使うことで、
急停止しても削れにくく、安全で長持ちします。
さらに、窓ガラスのコーティングや電気部品にもセラミックが欠かせません。
つまり――
「見えないけれど、新幹線を守るヒーロー」がセラミックなのです。
★ 家の中にもたくさんある!
実は、みんなの身のまわりにもセラミックがいっぱい。
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・スマホの中の電子部品(基板や絶縁体)
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・電子レンジやIHコンロの加熱部分
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・歯の治療や骨の代わりになる医療用セラミック
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・包丁の刃(セラミック包丁)
そして、コンビニのおにぎりを温める電子レンジの中の“ヒーター部分”にもセラミックが使われています!
まさに、「おにぎりも新幹線も守る」素材なんですね☆
◆ 日本の研究者たちが作る“世界一のセラミック”
日本はこの分野でも世界トップクラス。
京セラ(京都セラミック)や日本特殊陶業など、
世界中の工業製品に使われるセラミックの多くは日本製なんです。
日本のセラミックは、
「より小さく・より軽く・より強く」という改良を何十年もかけて続けてきました。
まさに、“地道な努力の結晶”です。
● 未来のセラミックは宇宙へ
今では、宇宙船やロケットの耐熱部品にも日本のセラミックが使われています。
数千度の熱にも耐える素材でなければ、地球に帰るときに燃え尽きてしまうからです。
さらに、セラミックを使った水をきれいにするフィルターや、
次世代バッテリー(全固体電池)の材料など、
未来の環境技術にも欠かせない存在になっています。
★ 子どもたちへのメッセージ
セラミックは地味に見えるけれど、
「壊れにくい・熱に強い・電気を制御できる」という力で、
世界のあらゆるものを支えています。
目に見えない部分で支える技術こそ、
本当の“日本の強さ”なのかもしれませんね。
次に新幹線に乗ったり、電子レンジを使ったりしたら、
「これにも日本のセラミックが使われてるんだ!」と思い出してみてください。
★まとめ
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・セラミックは“焼き固めた素材”を進化させたハイテク材料
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・新幹線・スマホ・医療など、あらゆる分野で活躍
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・日本は世界トップクラスのセラミック技術を持つ
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・未来の宇宙・エネルギー研究にも欠かせない!

