塾長ブログ

2025/06/10
学習習慣,中学生,モチベーション,家庭学習,保護者向け教育サポート,中学生の学習法

やる気スイッチが入らない中学生に試したい“3つの仕掛け”

【はじめに】


「全然勉強しようとしない…」
「何を言っても“あとでやる”の繰り返し…」


中学生の“やる気が出ない問題”は、多くのご家庭での共通の悩みです。
でも、実はやる気というのは、子ども自身の内側に自然と湧いてくるものではありません。


「やる気スイッチ」は、“偶然押される”のではなく、
ちょっとした仕掛けで“意図的に押せる”こともあるのです。


今回は、塾長として実際に生徒たちに効果があった、
中学生のやる気を引き出す“3つの仕掛け”をご紹介します。



【なぜやる気が出ないのか?】


✅ 「やらなきゃいけない」は分かっている。でも動けない…

  • ・目標が遠すぎる

  • ・勉強=苦痛というイメージ

  • ・成功体験がない


→つまり、「やる意味がわからない・やってもムダ」だと思っているケースが多いのです。



【仕掛け①:ミッション形式で“やる理由”をつくる】


「今日は英単語を30個覚えよう」ではなく、
「30個の単語を15分で覚えられたら“自分の中でレベルアップ”!」など、
ゲーム感覚で取り組ませる仕掛けが有効です。


◆ ポイント:

  • ・タイマーで“時間制限”をつける

  • ・「成功したらごほうび」もOK(小さなおやつ、好きな動画10分など)


→“成功体験”を積むことで、「できたかも!」という手応えがやる気に変わります。



【仕掛け②:視覚化で“達成感”を見える化する】


子どもは、「どれだけやったか」「どれだけ進んだか」が目に見えないと、
やる気を失いやすい傾向があります。


◆ 実践例:

  • ・カレンダーやチェック表に「やった内容と時間」を記録

  • ・1日5分でもOK!続けた日にはシールを貼るなど、目で見て達成感が分かる仕組みを作る


→視覚的なフィードバックは、やる気の火を絶やさない“燃料”になります。



【仕掛け③:「見守る空気」で勉強のハードルを下げる】


「勉強しなさい」と言われるとやる気がなくなる。
でも、“何も言われない”のも実は不安。


だからこそ、親は「口出ししすぎず、でも気にかけている」
“適度な見守りスタンス”がカギとなります。


◆ 実践フレーズ:

  • ・「今、がんばってるね。そっと応援してるよ」

  • ・「5分だけやってみる?横にいるから」


“一人じゃない安心感”がやる気の引き金になることも多いのです。



【まとめ】


やる気スイッチは、「魔法の言葉」ではなく「環境」と「仕掛け」で押すものです。


✅今日から試せる“3つの仕掛け”

  1. 1.ゲーム感覚のミッション形式で挑戦心を刺激する

  2. 2.目に見える記録で達成感を育てる

  3. 3.そっと見守る“安心感のある関わり”をつくる


子どもは、「やる気がない」のではなく、
やる気が出る環境をまだ知らないだけかもしれません。

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