やる気スイッチが入らない中学生に試したい“3つの仕掛け”
【はじめに】
「全然勉強しようとしない…」
「何を言っても“あとでやる”の繰り返し…」
中学生の“やる気が出ない問題”は、多くのご家庭での共通の悩みです。
でも、実はやる気というのは、子ども自身の内側に自然と湧いてくるものではありません。
「やる気スイッチ」は、“偶然押される”のではなく、
ちょっとした仕掛けで“意図的に押せる”こともあるのです。
今回は、塾長として実際に生徒たちに効果があった、
中学生のやる気を引き出す“3つの仕掛け”をご紹介します。
【なぜやる気が出ないのか?】
✅ 「やらなきゃいけない」は分かっている。でも動けない…
-
・目標が遠すぎる
-
・勉強=苦痛というイメージ
-
・成功体験がない
→つまり、「やる意味がわからない・やってもムダ」だと思っているケースが多いのです。
【仕掛け①:ミッション形式で“やる理由”をつくる】
「今日は英単語を30個覚えよう」ではなく、
「30個の単語を15分で覚えられたら“自分の中でレベルアップ”!」など、
ゲーム感覚で取り組ませる仕掛けが有効です。
◆ ポイント:
-
・タイマーで“時間制限”をつける
-
・「成功したらごほうび」もOK(小さなおやつ、好きな動画10分など)
→“成功体験”を積むことで、「できたかも!」という手応えがやる気に変わります。
【仕掛け②:視覚化で“達成感”を見える化する】
子どもは、「どれだけやったか」「どれだけ進んだか」が目に見えないと、
やる気を失いやすい傾向があります。
◆ 実践例:
-
・カレンダーやチェック表に「やった内容と時間」を記録
-
・1日5分でもOK!続けた日にはシールを貼るなど、目で見て達成感が分かる仕組みを作る
→視覚的なフィードバックは、やる気の火を絶やさない“燃料”になります。
【仕掛け③:「見守る空気」で勉強のハードルを下げる】
「勉強しなさい」と言われるとやる気がなくなる。
でも、“何も言われない”のも実は不安。
だからこそ、親は「口出ししすぎず、でも気にかけている」
“適度な見守りスタンス”がカギとなります。
◆ 実践フレーズ:
-
・「今、がんばってるね。そっと応援してるよ」
-
・「5分だけやってみる?横にいるから」
→“一人じゃない安心感”がやる気の引き金になることも多いのです。
【まとめ】
やる気スイッチは、「魔法の言葉」ではなく「環境」と「仕掛け」で押すものです。
✅今日から試せる“3つの仕掛け”
-
1.ゲーム感覚のミッション形式で挑戦心を刺激する
-
2.目に見える記録で達成感を育てる
-
3.そっと見守る“安心感のある関わり”をつくる
子どもは、「やる気がない」のではなく、
やる気が出る環境をまだ知らないだけかもしれません。