中学生が勉強しない理由と親がやるべき3つのこと
【はじめに】
「うちの子、全然勉強しないんです…」
塾を運営していると、保護者の方からよく聞かれる言葉です。
中学生になり反抗期や思春期が重なるこの時期は、勉強しなくなる理由も複雑になります。
しかし、原因を正しく理解し、親が適切に関わることで、子どもは自ら勉強に向かうようになります。
今回は、中学生が勉強しない3つの主な理由と、親が今すぐできる3つの対応策を、塾長としての実体験も交えて解説します。
【理由1】「目標がない」「目的がわからない」
▼現状
中学生の多くは「なぜ勉強するのか」がわからず、目の前の勉強に意味を感じていません。
定期テストも「ただやらされているもの」になってしまい、やる気は出ません。
▼親の対応策1:『子どもの興味と進路を結びつける』
たとえば「動物が好き」なら獣医、「ゲームが好き」ならプログラマーなど、興味を職業につなげ、そのために必要な学びを伝えることで、勉強が「自分ごと」になります。
【理由2】「勉強が苦手」「できない自信がある」
▼現状
過去のテストで失敗した経験や、「どうせ自分はできない」という思い込みが、勉強への意欲を奪います。
特に中1〜中2の成績が伸び悩む子に多く見られます。
▼親の対応策2:『結果ではなく過程をほめる』
テストの点数だけを評価すると、子どもは「やっても意味がない」と感じてしまいます。
それよりも「机に向かった」「復習した」など、小さな努力を具体的にほめることが大切です。
→例:「今日10分でも復習したの?それ、えらいね!」
【理由3】「環境が集中できない」「誘惑が多すぎる」
▼現状
スマホ・ゲーム・YouTube…今の子どもたちの周りには、勉強の邪魔をするものがあふれています。
また、「親がスマホばかり見ている」といった家庭環境も、集中の妨げになります。
▼親の対応策3:『一緒に学ぶ空気をつくる』
「勉強しなさい!」よりも、「ママも一緒に読書しようか」など、家庭に“学びの空気”を作ることで、自然と子どもも机に向かいます。
勉強時間はリビングで一緒に取り組むのもおすすめです。
【まとめ】
中学生が勉強しないのには、必ず理由があります。
それを「怠けてる」と決めつけず、親ができる小さなサポートを実践することが、やる気の芽を育てる第一歩です。
✅ 子どもに合った目標を見つける
✅ 努力をほめて自信を育てる
✅ 学びやすい環境を整える
この3つを意識するだけで、子どもの学習姿勢は必ず変わってきます。