雪って全部同じじゃないの? 〜雪の性質とその違いについて〜
冬になると、白く美しい雪景色に心を奪われる人も多いことでしょう。
しかし、「雪」と一口に言っても、場所によって“雪の質”がまるで違うのを感じたことはありませんか?
ある場所ではフワフワと舞う軽い雪、ある場所では地面にべちゃっと貼りつく重たい雪。
この違いはいったい何から生まれているのでしょうか?
■ 雪の違いは「場所」だけじゃない
たしかに、北海道の雪と関東の雪は違う印象を持つ人も多いでしょう。
でも、単に「地域」が違うから、というだけでは説明しきれない奥深さがあります。
ポイントとなるのは、「雪がどのようにして作られたか」ということ。
■ 雪の性質を決めるのは「空の条件」
雪ができる仕組みをおさらいしてみましょう。
雪は、上空で水蒸気が氷の結晶になることで生まれる自然現象です。
このときに影響を与えるのが、
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・気温
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・湿度
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・風の流れ
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・雲の高さ
などの気象条件です。
例えば――
✔ 上空が非常に寒くて乾燥している場合
→ フワフワでサラサラした軽い雪「粉雪(こなゆき)」になります。
✔ 上空に湿気が多くて気温が高めの場合
→ 水分を多く含んだ重い「湿雪(しっせつ)」になります。
つまり、「同じ雪」でも、できた環境によって質が全く変わるというわけです。
■ 雪の種類ってどれくらいあるの?
実は、雪にはちゃんとした分類があります。
気象庁では雪を「結晶の形」でいくつかに分けていますが、実際に私たちが感じる雪の性質でいうと、以下のようなものがあります。
・粉雪(パウダースノー)
乾いた空気と低温で生まれた、フワフワの雪。スキー場などで人気。
・湿雪
水分を多く含んで重たい雪。関東や日本海側でよく見られる。
・ざらめ雪
日中の太陽で一度溶けた雪が、夜の寒さで再凍結したもの。
・あられ/みぞれ
雪が途中で溶けかけたり、水滴と混ざったりした不安定な形。
■ 雪国では「雪の質」が生活に直結する
たとえば、北海道の道東では極寒&乾燥により粉雪が多く、雪かきも比較的軽作業です。
一方、北陸など日本海側では湿雪が多く、重たくて除雪も大変。電線や木の枝へのダメージも出やすいのです。
■ まとめ:雪は「空の履歴書」
雪は、ただの白い結晶ではありません。
その性質には、空気の温度や湿度、その日の風や雲の状態といった「空の条件」が反映された“自然からのメッセージ”が詰まっているのです。
次に雪が降ったときは、その雪がどんな条件で生まれたのかを想像してみると、
いつもの雪景色も少し違って見えるかもしれませんね。