勉強を始めるまでに時間がかかる理由――『次にやること』が見えていない
勉強を始めようと思っても、なかなかエンジンがかからない生徒は少なくありません。「さあ勉強だ」と思って机に向かっても、何から手をつけてよいか分からず、結局スマホをいじったり、ぼーっとして時間が過ぎてしまう。このような状態の生徒には、共通してある特徴があります。それは、頭の中に「次にやることリスト」が存在していないということです。
今回は、勉強を始めるまでの時間を短縮し、スムーズに取り組むための方法について考えてみましょう。
1. なぜ勉強を始められないのか?
1.1 「次にやること」が見えていない
多くの生徒は、勉強を始める前に何をするべきかが明確になっていません。その結果、考えあぐねている間に他のことに気を取られてしまい、貴重な時間を浪費してしまいます。
1.2 やることが漠然としている
「勉強しなければ」と思っても、「どの教科からやるのか」「何をどれくらいやるのか」が具体的でないと、気持ちが定まらず、動き出すまでに時間がかかります。
1.3 手軽な誘惑に負けてしまう
目の前にスマホやゲーム機があると、ついついそちらに手が伸びてしまいます。何をするべきかが不明確な状態では、簡単にできるものに流れてしまいがちです。
2. スムーズに勉強を始めるための工夫
2.1 「やることリスト」を作る
勉強を始める前に、何をするのか具体的にリスト化しましょう。教科、ページ数、時間の目安などを明確にすることで、迷いなく取りかかることができます。
- 例:
- 数学:問題集のP.50~P.52を解く
- 英単語:20個暗記する
- 国語:読解問題1問を解く
2.2 小さなタスクから始める
いきなり大きな課題に取り組むとハードルが高く感じます。まずは「英単語を5分だけ覚える」や「問題1問だけ解く」など、小さなタスクからスタートすると取り組みやすくなります。
2.3 勉強の時間を決めておく
「〇時になったら勉強を始める」と決めておくことで、行動がルーティン化されます。時間を明確にすることで、だらだら過ごす時間を減らせます。
2.4 勉強の準備を先にしておく
机の上を片付け、必要な教材をそろえておくと、すぐに勉強を始められる状態になります。準備の手間を減らすだけでも、取りかかるハードルが下がります。
3. 習慣化がカギ
勉強をスムーズに始められるようになるためには、習慣化が大切です。最初は意識的に取り組む必要がありますが、繰り返していくうちに自然と行動が定着します。以下のステップを参考にしてください。
- 勉強する時間を固定する。
- 毎回「やることリスト」を用意する。
- 勉強後に小さな達成感を味わう。
まとめ
勉強を始めるまでに時間がかかるのは、何をすべきかが明確でないからです。まずは「次にやることリスト」を作り、小さなタスクから取り組んでみてください。時間を無駄にせず、スムーズに勉強に取り組むことで、効率よく学習を進められるようになります。
「何をすればいいか分からない」と悩んでいる生徒の皆さん、今日から少しずつ実践して、勉強のスタートをスムーズに切れる習慣を身につけていきましょう!