塾長ブログ

2024/10/19
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覚える気があれば6分で覚えられる!推しの名前は覚えられるのに勉強はできない?

勉強において、「覚えられない」という言葉をよく耳にします。成績があまり良くない生徒に、「これを10分以内に覚えなさい。覚えたらテストします」と言ってプリントを渡すと、「2日かかる」と返ってくることもあります。しかし、その生徒が推しの名前やグループはすぐに覚えられるのです。なぜ、推しの情報はすぐに覚えられるのに、勉強に関してはそれほど時間がかかるのでしょうか?

実際に「ずべこべ言わずに早く覚えなさい」とやり取りしながら進めると、なんと6分くらいで覚えられてしまうことがよくあります。このような経験から、覚える気がないときは、どんなに時間を使っても覚えられないということがわかります。今回は、なぜその差が生まれるのかについて考えてみましょう。


1. 覚える気があるかどうかの違い


1. 興味があると覚えるスピードが違う

 人間は、興味や関心があることに対しては驚くほどの集中力を発揮します。推しの名前やグループに関しては、少し聞いただけでもすぐに覚えられますよね?それは、脳が「これは重要な情報だ」と判断し、自然に記憶に定着させようとするからです。つまり、覚える気があるかどうかで、記憶のスピードは大きく変わるのです。

  •  ・例: 好きなアイドルの名前や誕生日は一度聞いただけで覚えられるのに、学校の英単語や歴史の年号は何度も繰り返しても覚えられない。これは、興味があるかどうかの違いが大きく影響しているのです。


2. 覚えることに対する「前向きな気持ち」が大事

 覚えたいという前向きな気持ちがあると、その情報は驚くほど短時間で覚えられます。逆に、「覚えたくない」「めんどくさい」と感じていると、どんなに時間をかけても頭に入りません。これは、脳がその情報を「覚えるべき」と認識しないからです。

  •  ・改善策: 勉強に対しても「少しでも覚えよう」という前向きな気持ちを持つことが大切です。その気持ちが少しでもあると、自然と脳が覚えようと働き、記憶に定着しやすくなります。


2. 覚えられない理由は「気持ちの持ち方」


1. 覚えることに対する「抵抗感」がある

 勉強になると、「覚えたくない」「面倒だ」という気持ちが強くなりがちです。この気持ちが、覚えることに対して抵抗感を生み出しているのです。「覚えられない」と感じる原因の多くは、実際に覚えられないのではなく、覚えたくないという気持ちが邪魔をしているからです。

  •  ・例: テスト勉強をするときに「なんでこんなことを覚えなきゃいけないんだ」と思っていると、覚える気持ちがどんどん減り、結果として頭に入らなくなります。


2. 覚えるべきことに価値を見出せない

 勉強において覚えることが、「自分にとって意味がある」と感じられないと、脳はその情報を重要視しません。つまり、勉強することの価値を感じていないと、どんなに時間をかけても覚えることは難しくなります。これに対して、推しの名前や趣味に関する情報は、「自分にとって価値がある」と感じているため、自然と記憶に残りやすいのです。

  •  ・改善策: 勉強する内容に少しでも価値を見出すことが重要です。たとえば、「この単語を覚えたら英語の歌詞がもっとわかるようになる」など、自分にとってのメリットを見つけると、覚えやすくなります。


3. 実際には6分で覚えられる事実


1. 制限時間を設けることで集中力が上がる

 実際に「10分で覚えなさい」と時間制限を設けてみると、脳はその時間内で覚えようとするため、集中力が一気に高まります。こうした短い時間での集中力は、長時間だらだらと勉強するよりも、はるかに効率的に覚えることができます。結果として、6分で覚えられたということが起きるのです。

  •  ・例: 「時間制限」を設けて勉強することで、短時間に集中し、効率よく記憶できるという体験を繰り返すと、自然と集中力も高まり、覚えることが苦ではなくなります。


2. やればできることを実感する

 時間制限を設けて、自分ができるという成功体験を積むことは非常に重要です。「実は6分で覚えられた」という体験があれば、自分に対して「やればできる」と感じるようになり、次からは自分の能力を信じて勉強に取り組むことができます。これは、勉強全体に対する前向きな姿勢を生むきっかけにもなります。

  •  ・改善策: 短時間で集中して覚える練習をすることで、脳に「覚えられる」という成功体験を繰り返させ、勉強に対して前向きな姿勢を作り出しましょう。


まとめ


推しの名前はすぐに覚えられるのに、勉強は覚えられないという悩みを持つ生徒は少なくありません。しかし、その違いは、覚える気持ちがあるかどうかに大きく関係しています。実際には、短時間で集中して取り組むと、意外にも6分程度で覚えられることが多いのです。

勉強に対しても、前向きな気持ちを持つこと、制限時間を設けて集中すること、そしてやればできるという成功体験を積むことが、記憶力を高める鍵になります。覚える気があれば、何でも早く覚えられることを実感し、今後の勉強に活かしていきましょう。

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