塾長ブログ

2024/09/28
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仲間が全て?友達との関係が与える影響を冷静に考えてみよう

生徒の中には、「仲間が全て」と思い込んでいる子が少なくありません。遊んでいるときも、勉強しているときも、仲間がいれば楽しくできる、そう感じている節があるのです。しかし、その仲間は一体、自分にとってどのような存在で、何をしてくれるのでしょうか?私は生徒たちに、友達について考えるとき、少し冷静に振り返ってほしいと思っています。

普段、私は生徒に対してこう言うことがあります。「友達は裏切られるためにいるようなものだ」と。この言葉を聞くと、生徒たちは必ず反発します。「友達を裏切るなんてありえない」と感じるのは当然です。しかし、「友達に裏切られたことはありませんか?」と尋ねると、ほとんどの生徒が、「あります」と答えます。

では、友達に裏切られたとき、どう感じたでしょうか?ショックを受けたり、腹を立てたりしたことはありませんか?そして、それが自分にとって本当にプラスになったのでしょうか?この経験が自分の行動や感情に悪い影響を与えたのではないでしょうか。

今回は、仲間や友達の存在について、もう少し深く考えてみましょう。


1. 仲間が全てだと思い込むリスク


1. 友達がいれば楽しいが、それが全てではない

 確かに、仲間と一緒にいるときは、楽しい時間を過ごせるものです。勉強だって、友達と一緒に取り組めば、楽しく感じることもあるでしょう。ですが、仲間がいなければ何もできない、楽しくない、という考え方は、非常に危険です。友達との関係に依存しすぎてしまうと、自分自身の力で何かに取り組む力が養われません。

  •  ・例: 仲間がいないと勉強に手がつかない、友達と一緒じゃないとやる気が出ない、こうした状況は自分の成長を妨げてしまいます。


2. 友達に期待しすぎることで失望することもある

 友達が全てだと思い込んでいると、その友達に対して過剰な期待をしてしまうことがあります。そして、その期待が裏切られたときに大きなショックを受け、感情的に落ち込むことが多いのです。友達との関係は大切ですが、期待しすぎないことも重要です。人間関係には思いがけない出来事があるものです。

  •  ・例: 勉強を一緒に頑張ろうと約束した友達が、途中でやめてしまったり、自分だけ頑張らなかったりすると、怒りや失望を感じることがある。


2. 友達との関係を見直してみる


1. 友達との付き合い方をバランスよくする

 友達はもちろん大切な存在です。しかし、友達に依存しすぎず、程よい距離感を保つことが必要です。友達がいなければ何もできない、という状態ではなく、自分自身でもしっかりと行動できる力を養いましょう。自分の目標に向かって進むときは、友達に頼りすぎず、自分の意思と行動で進む力を持つことが重要です。

  •  ・改善策: 友達と遊ぶ時間と、自分のために勉強する時間をバランスよく確保することで、友達との関係も健全に保つことができる。


2. 友達の言動に振り回されない

 友達に裏切られたり、期待を裏切られたりしたときに、自分の感情や行動が左右されてしまうことがあります。しかし、他人の言動に自分の気持ちを左右されすぎると、自分自身の力で前に進むことが難しくなります。自分の人生において、何が大事か、どのような行動が必要かを見極めるために、自分軸を持つことが大切です。

  •  ・改善策: 友達に影響されることなく、自分の目標ややるべきことをしっかり持ち、そのために必要な行動を自分で決めていく習慣をつける。


3. 仲間に依存しすぎないための考え方


1. 自分の行動を大事にする

 友達は大切な存在ですが、最終的に自分の行動を決めるのは自分です。友達に合わせすぎてしまうと、自分の意志が失われることがあります。仲間と一緒に何かをすることが楽しいと感じるのは自然なことですが、自分一人でも楽しんだり、努力できる力を持つことが必要です。特に勉強では、自分の力で考え、解決する力が成績向上に直結します。

  •  ・例: 一人で計画を立てて勉強し、自分で問題を解決する力がつくと、仲間と一緒にいても、より主体的に取り組めるようになります。


2. 友情は大切に、でも自分を優先する

 友情を大切にすることはとても素晴らしいことですが、自分の目標や将来を見据えた行動を優先することも必要です。友達との楽しい時間も重要ですが、自分が成長するためには、時には友達と少し距離を置いて、自分のための時間を作ることも大事です。友達に裏切られたりしても、それに過度に影響されず、自分の成長に集中する力をつけましょう。

  •  ・改善策: 友達との付き合いも楽しみつつ、自分の成長や目標に集中できる時間を意識して確保するように心がける。


まとめ


「仲間が全て」と思い込んでいる生徒は少なくありませんが、友達に依存しすぎることで、自分の成長が妨げられることがあります。友達は大切な存在ですが、自分の人生において、何が本当に必要かを見極めることが大切です。友達に期待しすぎず、友達の影響を受けすぎないようにしながら、自分の目標に向かってしっかり進んでいく力を身につけましょう。

最終的には、自分の行動と選択が自分の人生を決めます。仲間に依存せず、自分の力で前に進むことが、成功への大きな鍵となるのです。

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