知ってるようで知らない!お正月のひみつ ~お年玉はもともと「お金」ではなかった?~
● お正月といえば「お年玉」
子どもにとって、お正月の楽しみといえばお年玉。
でも、こんな疑問はありませんか?
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・どうしてお正月にお金をもらうの?
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・いつから始まった習慣なの?
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・なぜ「お年玉」という名前なの?
実は、お年玉は
最初からお金だったわけではありません。
◆【結論】
お年玉は「神様からの贈りもの」だった
お年玉のもともとの意味は、
年神様から分けてもらう“力”や“恵み”
でした。
つまり、
人から人へ渡すものではなく、
神様からの授かりもの
だったのです。
▲ 「年玉(としだま)」の本当の意味
「年玉」という言葉を分けて考えると、
● 年 → 新しい一年
● 玉 → たましい・力
という意味があります。
昔の人は、
年神様の力が宿ったもの
を「年玉」と呼びました。
これが「お年玉」の始まりです。
★ 昔のお年玉は「おもち」だった
では、昔のお年玉は何だったのでしょうか。
答えは、
おもち(鏡餅)
です。
正月に神様にお供えした鏡餅を、
● 家族で分けて食べる
● 子どもにも分け与える
これが、
最初のお年玉 でした。
◆ なぜ「おもち」だったの?
理由はとても分かりやすいです。
● おもちは神様に供える特別な食べ物
● 神様の力が宿ると考えられていた
● 食べることで一年の元気をもらう
つまり、お年玉とは、
一年を元気に過ごすための力を分けてもらう行為
だったのです。
● いつから「お金」になったの?
お年玉が今のように
「お金」になったのは、
江戸時代の後半から明治時代 にかけてです。
理由は、
◆ 都市で暮らす人が増えた
◆ 食べ物より現金の方が便利
◆ 子どもに自由に使わせたい
といった、
生活の変化があったからです。
◆ お年玉は「応援の気持ち」
今のお年玉は、
◆ お祝い
◆ 励まし
◆ 応援
の意味を持っています。
金額よりも大切なのは、
「今年も元気に頑張ってね」
という気持ちです。
● 日本人らしい「分け合う文化」
お年玉のもとになった考え方は、
◆ 神様の力を分け合う
◆ 家族で恵みを分かち合う
という、日本人らしい文化です。
ただ「もらってうれしい」
だけで終わらせず、
なぜもらうのか
を知ると、
お年玉の見え方が少し変わります。
◆ 子どもたちへのメッセージ
お年玉は、
単なるお金ではありません。
もともとは、
一年を元気に生きるための力
を分けてもらうものでした。
今年のお正月、
お年玉をもらったら、
「応援されているんだな」
と、少し思い出してみてください。
まとめ
● お年玉はもともと神様からの恵み
● 「年玉」は年神様の力を意味していた
● 昔のお年玉はおもちだった
● 食べることで一年の元気をもらう考え方
● お金になったのは生活の変化が理由
● 今は応援とお祝いの気持ちが込められている

