知ってるようで知らない!お正月のひみつ ~なぜお正月に門松を飾るの?~
● お正月の玄関に立つ「門松」
お正月になると、
家の前やお店の入口に立てられる門松。
でも、こんな疑問はありませんか?
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・ただの飾りじゃないの?
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・なぜ松と竹を使うの?
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・どうして門の前に置くの?
実は門松は、
お正月の中でも特に大切な意味を持つ飾り です。
◆【結論】
門松は「神様の目印」
門松は、
年神様(としがみさま)を家に迎えるための目印
として飾られてきました。
昔の日本では、
お正月は「神様が家に来る特別な期間」
と考えられていました。
その神様が迷わず来られるように立てたのが、門松です。
▲ 年神様ってどんな神様?
年神様とは、
● 新しい一年の幸せ
● 豊作
● 健康
● 家族の無事
を運んでくる神様です。
お正月は、
年神様を迎え、もてなし、送り出す行事
という考え方がありました。
門松は、その「迎える準備」の第一歩なのです。
★ なぜ「松・竹・梅」を使うの?
門松には、
よく「松・竹・梅」が使われます。
それぞれに意味があります。
● 松
◆ 一年中緑
→ 「長生き」「変わらない命」
松は、
神様が宿る木とも考えられてきました。
● 竹
◆ まっすぐ伸びる
◆ 折れても元に戻る
→ 「成長」「強さ」「しなやかさ」
子どもが元気に育つように、
という願いも込められています。
● 梅
◆ 冬に花を咲かせる
→ 「困難に負けない」「希望」
寒い中でも花を咲かせる姿が、
昔の人に好まれました。
◆ なぜ門の前に置くの?
門松を置く場所は、
門や玄関の前 が基本です。
理由はとてもシンプルです。
神様が最初に通る場所だから
神様に
「ここがあなたを迎える家です」
と知らせる役割があります。
● いつからいつまで飾るの?
一般的には、
● 12月13日以降に準備
● 12月28日までに飾る
● 1月7日ごろまで
とされています。
12月29日は
「二重苦」を連想するとして避けられ、
12月31日は
「一夜飾り」として良くない
と考えられてきました。
◆ 門松は「日本人のおもてなしの心」
門松には、
◆ 神様を大切に迎える
◆ 一年の始まりを丁寧にする
◆ 家族の幸せを願う
という、日本人らしい考え方が表れています。
ただ飾るだけでなく、
意味を知って立てる ことで、
お正月はより特別なものになります。
◆ 子どもたちへのメッセージ
門松は、
「きれいだから飾るもの」ではありません。
新しい一年を大切に始めたい
という気持ちを形にしたものです。
今年のお正月、
もし門松を見かけたら、
「神様を迎える目印なんだ」
と、少し思い出してみてください。
まとめ
● 門松は年神様を迎える目印
● お正月は神様を迎える行事
● 松・竹・梅にはそれぞれ意味がある
● 玄関前に置くのは神様の通り道だから
● 飾る時期にも理由がある
● 門松は日本人のおもてなしの心

