知ってますか? 本当の“努力”は静かで地味なもの (シリーズ第5回:自分に勝つ7つのレッスン)
◆ SNSにある努力は、ほとんどが“見せる努力”
最近はSNSでこんな投稿がよくあります。
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・勉強机の写真
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・問題集を開いた写真
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・タイマーを使っている動画
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・「今日もがんばります!」の宣言
もちろん投稿するのは悪いことではありません。
でも、これらは「見せる努力」であって、
本当の努力ではありません。
本物の努力とは――
誰にも見られていないところでやるもの。
そしてそれは、基本的に“地味”です。
◆ 努力は「音がしない」
成績が上がる瞬間は、
拍手も歓声もBGMもありません。
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・問題を解いて眉間に皺を寄せているとき
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・辞書を引き、1つの単語を覚えようとするとき
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・解説を読み直して「ああ、そういう意味か」と理解したとき
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・他の人が遊んでいる時間に短時間でも机に向かったとき
こういう積み重ねは、
とにかく静かで目立たない。
でも――
静かな努力ほど、成績を大きく動かす。
◆ 派手な努力は“一瞬”、地味な努力は“一生”
派手な努力はテンションに左右されます。
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・やる気が出たから3時間勉強した!
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・気分が上がったから英単語を100個覚えた!
こういう努力は悪くはないですが、
続きません。
そして次の日にはゼロに戻っていることもあります。
一方、地味な努力はこんな感じ。
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・毎日20分必ず英単語
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・数学の問題を1日3問だけ
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・国語の文章を毎日5分読む
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・理科の暗記カードを1日10個だけ復習
目立たないけれど続く。
続くから積み上がる。
積み上がるから成績が爆伸びする。
成績を上げる武器は、派手さではなく継続です。
◆ 成績が伸びる人の共通点
実は成績が上がる生徒には、必ずこの特徴があります。
1日の努力量は大きくない。
でも“毎日必ず”続けている。
すごい才能があるわけでも、
特別な参考書を使っているわけでもない。
ただ――
止まらない。
それだけです。
だから強い。
◆ 敵は「静かな努力」が大嫌い
敵は派手な努力に対してはあまり反応しません。
なぜなら、どうせすぐ止まることを知っているから。
しかし、
毎日こつこつ静かに続ける努力
これだけは敵にとって最悪。
だから敵はこう言って妨害します。
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・「今日はいいんじゃない?」
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・「昨日頑張ったじゃん」
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・「たまには休まないと」
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・「別に今日やらなくても変わらないよ」
そうです。
敵は“継続”を潰しに来ます。
継続されると、あなたが強くなってしまうから。
◆ 静かな努力を続ける3つのコツ
✔ ① 小さく始める
いきなり大きな努力をしようとすると折れます。
だから、まずは小さく。
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・1日10分
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・問題1ページ
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・暗記10個
これでOK。
続いた人間が勝ちます。
✔ ② 時間で区切る
「やる内容」でなく「やる時間」を決めると最強。
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・20:00〜20:20は英語
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・学校から帰って10分だけ数学
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・朝5分だけ漢字
時間を決めると“行動の習慣”になります。
✔ ③ 終わったら必ず自分を褒める
静かな努力は目立たないから、
“達成感”を感じにくい。
だから、終わった瞬間に小さく言ってください。
「今日もできた。偉い。」
この一言で脳は「続けたくなる」ように変わります。
● 子どもたちへのメッセージ
本当の努力は、誰にも気づかれない。
誰にも褒められない。
でも、確実にあなたを変えてくれる。
あなたが机に向かっている短い時間、
その姿を神様のように見守っている人がいるとしたら、
その人はきっとこう言うでしょう。
「その静かな努力は、必ず未来を変える」
今日も静かに積み重ねよう。
敵はいずれ、あなたに勝てなくなります。
●まとめ
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・SNSの努力は“見せる努力”であって本物ではない
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・本当の努力は静かで地味で、だれにも気づかれない
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・継続する努力こそ、成績を根本から変える力
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・敵は継続が大嫌い。だからこそ続ける人が勝つ

