知ってますか? 新幹線のすごさを世界がマネした!?“安全と速さ”の科学 (シリーズ第2回:今までの世界に誇れる日本の科学技術)
★ 1分のズレも許さない! 世界一正確な電車
日本の新幹線。
毎日たくさんの人が乗っているのに、ほとんど遅れないことを知っていますか?
東京から大阪まで約500kmを走っても、到着時間のズレは わずか数十秒ほど!
しかも開業以来、大きな死亡事故はゼロ。
これは世界でもほとんど例がない“奇跡の鉄道”です。
◆ 新幹線の「速さ」と「安全」を支える科学
新幹線は、ただ速いだけではありません。
速さの裏には、たくさんの科学技術が使われています。
①車体を軽く・静かにする技術
特別なアルミ合金を使うことで、軽くて空気抵抗が少ない形を実現。
さらに「パンタグラフ」や「先頭車両の形」を工夫して、風切り音を小さくしています。
(カモノハシのような形の理由は、“音”を小さくするため!)
②自動制御でブレーキも完璧
コンピュータが常に速度・距離・気温などを計算し、ブレーキを自動で調整。
雪が降っても、地震が起きても、瞬時に安全停止できるシステムがあります。
③線路と列車をつなぐ通信技術
すべての新幹線は、専用の線路を走る「閉じた世界」。
そのため、指令センターが全列車の位置をリアルタイムで把握し、衝突を完全に防いでいます。
● 世界が「日本の新幹線を真似したい!」と言った
日本が初めて新幹線を走らせたのは1964年(東京オリンピックの年)。
その後、中国・フランス・ドイツなど多くの国が高速鉄道を開発しましたが、
安全性と時間の正確さでは今も日本がトップレベルです。
今ではインドやイギリス、アメリカでも「日本式の新幹線技術」が採用され、
日本の技術者たちが世界中で線路づくりに関わっています。
● 地球にもやさしい乗り物
新幹線は車や飛行機よりもずっと二酸化炭素の排出が少ない乗り物です。
例えば、東京〜大阪間を1人で移動するとき、
飛行機の約8分の1しかCO₂を出さないとも言われています。
速くて、安全で、環境にも優しい――まさに未来型の交通手段ですね。
★「安心して速く進む」日本の力
新幹線のすごさは、“安全と速さの両立”をあきらめなかった研究者たちの努力の結果。
どんなに速く走れても、安全でなければ意味がない。
だからこそ日本は「人の命を守る技術」を大切にしてきました。
これからの時代、リニアモーターカー(超電導リニア)など、
さらに新しい挑戦が始まっています。
次の世代は、空を飛ぶような新幹線を見られるかもしれません。
●まとめ
-
・新幹線は世界一「正確で安全」な高速鉄道
-
・車体の形・ブレーキ・通信など、科学技術のかたまり
-
・世界中が日本の新幹線技術を採用
-
・地球にもやさしい、未来へつながる乗り物

