日本の海底に眠るエネルギーとは!? ~未来の資源がすぐ足元にあるかもしれない~
◆ 「海の下」にエネルギーがあるって本当?
みなさんは、「日本の海の底に、未来のエネルギーが眠っている」って聞いたことがありますか?
実は日本は、海に囲まれた国だからこそ、海の底にいろいろな資源があることがわかってきたんです!
今回はその中でも、特に注目されているエネルギー資源を3つご紹介します。
◆ ① メタンハイドレート(燃える氷)
◆ どんなもの?
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・見た目は氷のような白いかたまり
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・水の分子の中にメタンガスが閉じ込められている
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・火をつけると燃えるので「燃える氷」と呼ばれる!
◆ なぜ注目されているの?
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・日本の周りの海底に大量にある
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・天然ガスの代わりになる可能性がある
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・エネルギーを輸入に頼る日本にとってはとても重要!
◆ 課題は?
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・掘り出して安全に使う技術がまだ高コスト
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・地震の多い日本では、地盤の安定性も考えなければいけない
◆ ② 海底熱水鉱床(かいていねっすいこうしょう)
◆ どんなもの?
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・海底火山の近くの熱い水(熱水)が、金属などの成分をふくんで吹き出してできた鉱床
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・金、銀、銅、亜鉛などのレアメタル(希少金属)がふくまれている
◆ なぜ注目されているの?
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・スマホや電気自動車などに使われる金属を自国で採れる可能性がある
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・日本の近海にも多く発見されている
◆ 課題は?
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・海底の深さや環境への影響をどうするか
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・採掘にコストがかかる
◆ ③ 可動波力・潮流発電
◆ どんなもの?
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・海の波や潮の流れを利用して電気をつくる再生可能エネルギー
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・海に囲まれた日本には安定した波や潮の流れがある!
◆ なぜ注目されているの?
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・二酸化炭素を出さず、地球にやさしい
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・原子力や火力に頼らずエネルギーを得られる
◆ 課題は?
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・設備が大きく、まだまだ開発中
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・漁業や自然環境との共存が課題
◆ 日本は「資源が少ない国」ではなくなる?
これまで日本は「資源が少ない国」と言われてきました。
でも、海の底にはまだ使われていない“宝の山”があるかもしれないのです。
「海底にあるエネルギーをどう活用するか?」
それが、これからの日本の未来を左右するかもしれません。
◆ まとめ|未来のエネルギーは海の底から!
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・「メタンハイドレート」は燃える氷!
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・「海底熱水鉱床」には金属の宝庫が!
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・「波力・潮流発電」は地球にやさしいエネルギー!
どれもまだ開発段階ですが、日本の未来を支える大きな可能性を秘めています。
自由研究のテーマや理科の授業の先取りとしてもおすすめですよ!