夜空の星は全部恒星じゃない? ~恒星と恒星じゃない星の見分け方をやさしく解説~
はじめに:「夜空に見える星=恒星」じゃない!
夜空を見上げると、たくさんの光る点が見えますよね。
でも、それは全部「恒星」なのでしょうか?
実は夜空には、
✅ 自分で光を出す恒星
✅ 光を反射する月や惑星
が混ざって見えています。
「じゃあどう見分ければいいの?」
今回は、恒星と恒星じゃない星(惑星など)の見極め方を、理科が苦手な人にもわかりやすく解説します!
① そもそも「恒星」って何?
恒星とは、自分自身で光を出して輝く天体のことです。
例:
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・太陽(私たちの恒星)
-
・夜空に見える無数の星々
太陽も、はるか遠くの星も、核融合という反応で光と熱を出しています。
② じゃあ「惑星」は?
惑星は、自分では光を出さず、恒星の光を反射して光って見える天体。
例:
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・太陽系の金星、火星、木星、土星
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・地球も同じく惑星
夜空で見える「金星の光」も、実は太陽の光を反射しているだけなんです。
③ 月はどうなの?
月も恒星ではありません。
太陽の光を反射して光っています。
満月や三日月など形が変わるのは、地球と太陽との位置関係によって光る部分が変わるから。
④ 夜空での“見分け方”のヒント
★1. 瞬くかどうか
-
・恒星 → 瞬く
→ 光が大気で乱されてチカチカ見える -
・惑星 → ほとんど瞬かない
→ 太い面積で反射しているので安定した光に見える
➡ 金星や木星は「じっと明るく光ってる」のが特徴。
★2. 移動するかどうか(位置の変化)
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・恒星 → ほとんど同じ場所に見える
→ 銀河の中でも遠く離れているから -
・惑星 → 何日もすると位置がずれる
→ 太陽の周りを回っているので、夜空の中で少しずつ動くように見える
➡ これが「惑う星=惑星」という名前の由来。
⑤ 星座は「恒星」でできている
夜空の星座を形作っているのはほとんどが恒星です。
それぞれが太陽のように光る「遠い太陽」。
惑星は星座の「中を通り抜ける」ように見えるので、星座の一部にはなりません。
⑥ 金星は「明けの明星」「宵の明星」
金星は特に明るく見えるので、「明星」と呼ばれます。
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・夕方に西の空 → 宵の明星
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・明け方に東の空 → 明けの明星
自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射してとても明るく輝くんです。
⑦ まとめ:恒星と恒星じゃない星の見分けポイント
✅ 自分で光を出す → 恒星
✅ 太陽の光を反射 → 惑星や月
見分けるヒント:
⭐ 瞬く → 恒星
⭐ ほとんど瞬かず安定した光 → 惑星
⭐ 何日もすると場所が変わる → 惑星
⭐ 星座の形を作っている → 恒星
おわりに:夜空を“理科の目”で見てみよう!
次に夜空を見上げたとき、
「これは恒星?惑星?」と考えてみると、ただの景色が「学び」に変わります。
自由研究や観察ノートにもぴったりなテーマです。
ぜひ夏の夜空で試してみてください!