塾長ブログ

2025/06/03
中学生,保護者向けアドバイス,家庭学習,勉強に集中するコツ,学習環境

家で集中できない中学生に、塾長が勧める学習スペース作り

【はじめに】


「家で勉強しようとしてもすぐダラけてしまう…」
「スマホやテレビ、きょうだいの声が気になって集中できない…」


そんな声を、多くの中学生や保護者から聞きます。
実は、勉強の内容以前に、“どこで・どうやって”勉強しているかが大きく影響しているのです。


今回は、塾長としての実体験から、中学生が家でも集中できる“学習スペース作りのコツ”をお伝えします。



【なぜ家では集中しにくいのか?】


✅理由①:誘惑が多すぎる


スマホ、テレビ、ゲーム、お菓子…
“やりたいこと”がすぐ手の届くところにあると、勉強は後回しになりがちです。


✅理由②:「勉強モード」に切り替わりにくい


リビングや自室など“リラックスする場所”では、脳がスイッチを入れにくくなります。


✅理由③:「やらされ感」が強くなる


親の目があると、“見張られている”ような感覚になり、逆にやる気が落ちることも。



【塾長おすすめ!集中力が高まる学習スペースの作り方】


●① 勉強用の“特別な小スペース”を用意する

  • ・自室がなくてもOK。ダイニングの一角や収納の一部でもOK。

  • ・ポイントは「勉強だけに使う場所」と決めること。


“この場所に座ったら勉強する”という習慣を作るだけで、集中力は格段に上がります。



●② 机の上は“最低限”にする

  • ・教科書・ノート・筆記用具のみ。

  • ・飾りやメモ、文房具の山などは視界のノイズになります。


視覚的な情報を減らす=集中力を奪う要因を減らすということです。



●③ タイマーとスタンドライトを置く

  • ・タイマー(キッチンタイマーでも可)で15分~25分単位の集中タイムを区切る

  • ・スタンドライトを使うことで、自然と姿勢も良くなり、脳も“仕事モード”に。


→ポイントは、脳と体に「今は集中する時間」と知らせることです。



●④ スマホは物理的に“隔離”する

  • ・「机の上に置いておくだけで集中が落ちる」研究も。

  • ・可能であれば、親と約束して別の部屋に預けるのがベスト。


→スマホが視界にあるだけで、脳の処理能力が低下するというデータもあります。



【親ができる“見守りサポート”】

  • ・声をかけすぎない

  • ・成果よりも「座って取り組んだこと」を認めてあげる

  • ・ときどき飲み物や軽いおやつを差し入れる(やりすぎない程度に)


「勉強しなさい」より、「静かに応援してくれる存在」であることが大切です。



【まとめ】


中学生が家で集中できないのは、本人のやる気のせいではなく、環境のせいかもしれません。

塾に来ると集中できる子でも、家ではうまくいかないのは“切り替えの仕組み”が足りていないから。


✅今日からできる3つの工夫

  1. 1.勉強専用のスペースを決める

  2. 2.視界をスッキリさせる

  3. 3.タイマーやライトで集中時間を演出する


小さな工夫が、集中力と学習効率を大きく変えてくれます。

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