自己肯定感が低い子どもが変わる親の接し方とは?
【はじめに】
「どうせ自分なんて…」
「どうせやってもムダでしょ…」
そんなふうに言う子どもを見て、胸が締めつけられるような思いをしたことはありませんか?
近年、“自己肯定感が低い子ども”が増えていると言われています。
しかし、それは親のせいではありません。
そして逆に、親の接し方で子どもは大きく変わることも事実です。
今回は、自己肯定感が低い子どもに見られるサインと、親としての関わり方の具体的なポイントをお伝えします。
【自己肯定感が低い子どもに見られる3つのサイン】
✔ ①「すぐにあきらめてしまう」
「どうせできない」とチャレンジを避ける傾向があります。
失敗を極端に怖がるのも特徴のひとつです。
✔ ②「ほめられても否定する」
「すごいね」と言っても「そんなことないよ」と返すことが多く、
自分を認める言葉を素直に受け取れません。
✔ ③「人の目ばかり気にする」
友だちや先生、親の評価に敏感で、「自分の軸」が育っていない状態です。
【親ができる接し方①】「結果より過程に注目する」
自己肯定感が低い子は、「できた・できなかった」ではなく、「やったかどうか」で評価してほしいと感じています。
✅具体例:
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・「100点すごい!」よりも「前より漢字をていねいに書けるようになったね」
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・「勝ってよかったね」よりも「最後まであきらめずにがんばってたね」
→“がんばった自分”を認めてもらえる経験が、自己肯定感の土台になります。
【親ができる接し方②】「存在そのものを肯定する言葉を伝える」
「がんばったね」「えらいね」も大事ですが、
ときには“何もしなくても大切な存在”だと伝える言葉が必要です。
✅伝えたいフレーズ:
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・「あなたがいてくれるだけでうれしい」
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・「○○のこと、大好きだよ」
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・「失敗しても、あなたの味方だよ」
→無条件の愛情を感じられる言葉は、子どもの自己肯定感を深く支えてくれます。
【親ができる接し方③】「親自身が自分を肯定する姿を見せる」
自己肯定感は、言葉だけでなく“空気”でも伝わります。
親が「私なんてダメだ」「どうせムリ」などと口にしていると、
子どもも同じ思考パターンになりがちです。
✅親の行動ヒント:
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・小さな成功を口に出してみる(例:「今日の夕飯、上手くできたかも!」)
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・失敗しても「でもチャレンジしてよかった!」と言える姿勢を見せる
→親が“自己肯定感のある人”であろうとすることが、子どもにとって最も大きな教材です。
【まとめ】
自己肯定感は、生まれつきの性格ではなく、経験から育つ心の土台です。
そしてそれは、家庭の中での毎日の小さなやりとりの中で、確実に変わっていきます。
✅親ができることまとめ:
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1.結果よりも過程を見てほめる
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2.無条件で存在を肯定する言葉を伝える
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3.親自身が前向きな姿勢を見せる
「この子は、この子のままで大丈夫」
そう思える関わりが、子どもを変えていきます。