自己PRで何を言う?自分らしさを最大限に引き出すアピールのコツ
「自己PRでは何を話せばいいですか?」という質問は、面接練習をしている生徒からよく聞かれます。自己PRは自分をアピールする最大のチャンスです。しかし、そこで自分を上手に表現できないと、他の受験生と同じような印象になってしまうことも。今回は、自己PRで何をアピールすればよいのか、自分らしさを引き出す方法について考えてみましょう。
1. 自己PRは「自分の強みを伝える場」
まず、自己PRとは何をする場なのかを理解することが大切です。それは、「自分の強みを相手に分かりやすく伝える場」です。強みと聞くと、「部活でキャプテンをしていました」「生徒会で活動しました」といった、いわゆる「王道」のエピソードを思い浮かべるかもしれません。しかし、ポイントは「どれだけ具体的に自分の個性を伝えられるか」です。
2. 自己PRの材料を探す
自己PRの材料は、学校生活や部活だけに限りません。自分の強みを見つけるためには、以下の視点から考えてみましょう。
2.1 部活や学校生活から探す
- ・例1: 「部活でレギュラーではなかったが、練習を支える立場として周りをサポートした」
- ・例2: 「文化祭で裏方として準備を担当し、全体をまとめる役割を果たした」
2.2 日常生活や趣味から探す
- ・例1: 「読書が趣味で、一年間に100冊以上読んだ経験から幅広い知識を身につけた」
- ・例2: 「家庭での手伝いを通じて、周りを支える重要性を学んだ」
2.3 挑戦したことや改善したこと
- ・例1: 「英語が苦手だったが、毎日コツコツと単語を覚えた結果、模試で20点以上上がった」
- ・例2: 「人前で話すのが苦手だったが、学級委員として発表を重ね、今では堂々と話せるようになった」
3. 他人と差をつける「自分らしさ」を引き出す方法
3.1 「なぜ」を深掘りする
エピソードを話すときは、「なぜそれをしたのか」「なぜそれが自分の強みと言えるのか」を明確にすることで、他人と差別化できます。
- ・悪い例: 「部活でキャプテンをしました」
- ・良い例: 「部活でキャプテンを務めました。最初は自信がありませんでしたが、チーム全体をまとめるためにメンバーと毎日話し合いを重ねたことで信頼関係を築き、最後の大会では全員がベストを尽くせました。」
3.2 自分だけのストーリーを作る
どんな小さなことでも、「自分しか語れないエピソード」を意識しましょう。それが自分らしさを引き出します。
4. 自己PRを考える際の注意点
4.1 「抽象的すぎる表現」を避ける
「私は責任感があります」というような抽象的な表現だけではなく、具体例を交えて話しましょう。
- ・悪い例: 「責任感があります」
- ・良い例: 「学級委員としてクラスの意見をまとめ、文化祭で全員が協力して作り上げる雰囲気を作ることができました。」
4.2 「自慢話」ではなく「学び」を伝える
自己PRは、自分の成果を一方的に話す場ではなく、そこから得た学びを伝えることが大切です。
5. 自己PRを考えるための質問リスト
以下の質問を考えることで、自分の強みを見つけやすくなります。
- ・自分が達成したことで、一番誇りに思うことは何ですか?
- ・周りの人からよく褒められることは何ですか?
- ・失敗した経験をどう乗り越えましたか?
- ・他の人にはない自分の特技や特徴は何ですか?
まとめ
自己PRは、自分をアピールする最大のチャンスです。ただし、他人と同じような内容を話してしまうと印象に残りません。大切なのは、自分だけのエピソードを具体的に語ることです。そして、話す内容を考えるときは、自分の過去を振り返り、「なぜそれをやったのか」「そこから何を学んだのか」を深掘りしてみましょう。
自分の良いところを伝える力を身につけることで、面接だけでなく、将来にも役立つ力がつきます。自信を持って自分らしさを表現してください!