塾長ブログ

2024/10/18
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なぜ素直に聞けないのか?改善のために必要な素直さについて考える

勉強やスポーツに限らず、何かを上達させたい時には、周りからのアドバイスを素直に聞くことがとても大切です。しかし、なぜか素直に聞けない生徒というのも一定数います。これは大人でも同じで、アドバイスをされてもそれを受け入れられずに改善しようとしない人がいるのです。

見ている側としては、「素直に聞けば必ず良くなるのに」と感じることが多いですが、本人が自分の考えややり方を変えようとしない場合、その成長はどうしても遅れてしまいます。では、なぜ素直に聞けないのか?その原因と、こうした人たちをどう改善していくべきかについて考えてみましょう。


1. なぜ素直に聞けないのか?


1. プライドが邪魔をしている

 素直にアドバイスを受け入れられない理由のひとつに、「プライドが高い」ということが挙げられます。自分が間違っていることを認めたくない、他人の言葉を受け入れると自分が劣っているように感じてしまう、といった無意識の防衛反応が働いているのです。特に、自分が得意だと思っている分野において、他人からのアドバイスを素直に受け入れるのは、プライドが邪魔をすることが多いです。

  •  ・例: テストの解き方について「こうした方がもっと早く解けるよ」と言われても、「自分のやり方で問題ない」と思い込んでいる生徒は、それを無視してしまうことが多いです。


2. 思い込みや固定観念

 「自分のやり方が正しい」と強く思い込んでいる場合も、他人からのアドバイスを受け入れにくくなります。固定観念にとらわれてしまい、柔軟な考え方ができなくなることで、新しい方法を試す気にならないのです。このようなケースでは、アドバイスを素直に受け入れることが、自分のやり方が間違っているということを認めることになり、自分自身への否定と感じてしまうことがあります。

  •  ・改善策: 「新しい方法を試してみよう」という気持ちを持つように、自分の思い込みを少しずつ外していくことが大切です。


2. 素直に聞けないことのデメリット


1. 成長や進歩が遅れる

 他人のアドバイスを素直に聞けないと、どうしても成長や進歩が遅れてしまいます。素直に聞いてアドバイスを取り入れることで、自分では気づかなかったことを改善でき、より効率的に成長することができます。逆に、頑なに自分のやり方を貫くことで、時間がかかり、成果もあがりにくくなります。

  •  ・例: 勉強法について「この参考書を使うと理解しやすいよ」とアドバイスされても、自分が使い慣れた参考書にこだわり続けると、新しい知識や効率的な勉強法を学ぶ機会を逃してしまいます。


2. 周りからのサポートを失いやすい

 素直に聞けない態度を取り続けると、周りからのサポートを失いやすくなります。周りの人も、「この人はどうせ言っても聞かないだろう」と思うようになると、積極的にアドバイスをしてくれなくなり、孤立してしまうことがあります。人の話を素直に聞ける態度を持つことは、良い人間関係を築く上でも非常に重要なのです。

  •  ・改善策: 自分のプライドや固定観念が原因で、周りのサポートを遠ざけていないか、自分自身を見直してみましょう。


3. 素直に聞けるようにするための改善方法


1. 小さな成功体験を積む

 素直に聞くことができるようにするためには、「素直に聞くことのメリット」を実感させることが大切です。例えば、小さなアドバイスを試してみて、それがうまくいったという成功体験を積むことで、素直に聞くことが良い結果につながると実感することができます。そのような成功体験を重ねることで、徐々に他人のアドバイスを受け入れやすくなります。

  •  ・例: 勉強方法についてのアドバイスを試しに1週間だけ取り入れてみて、その結果が良かった場合、その方法を続けるように促してみる。


2. 「なぜそうするのか」を理解させる

 アドバイスを受け入れる前に、「なぜそれが良いのか」をしっかり説明することも大切です。ただ「こうした方がいい」と言うだけではなく、「この方法だとこういうメリットがある」というように、具体的な効果や利点を説明することで、素直に受け入れやすくなります。

  •  ・改善策: 自分のやり方とアドバイスの方法を比べ、それぞれのメリット・デメリットを考えるように促してみると、より納得して行動に移しやすくなります。


3. 素直に聞くことの価値を伝える

 素直に聞くことが、自己成長においてとても大切な要素であるということを、しっかり伝える必要があります。時には「自分が間違っていた」と認めることが、成長の第一歩であり、プライドを捨てることが成功への近道です。アドバイスを素直に受け入れることは、自分を否定するのではなく、自分をより良くするための選択だということを理解してもらうことが重要です。

  •  ・例: 「素直に他人の意見を聞ける人は成長が早い」という具体的な事例を話し、素直に聞くことの価値を実感してもらうようにしましょう。


まとめ


なぜか素直に聞けない生徒や大人がいます。プライドや固定観念が邪魔をして、自分の考えを曲げられず、成長のチャンスを逃してしまうのです。しかし、素直に聞くことで得られるメリットは多く、効率的に成長できるだけでなく、周りのサポートも得やすくなります。

素直に聞けるようになるためには、まずは小さな成功体験を積むこと、アドバイスの理由を理解すること、そして素直に聞くことが自分の成長に繋がると理解することが大切です。最初は難しいかもしれませんが、少しずつでも意識して行動していくことで、自分自身が大きく成長できるでしょう。

「素直に聞くこと」=「自分をより良くするための第一歩」。そのことを忘れずに、日々の勉強や生活の中で少しずつ実践してみてください。

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