塾長ブログ

2024/05/30
ブログ

日本の大学入試制度「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般選抜」について

日本の大学入試制度は、近年大きな変化を遂げました。現在、主要な選抜方法として「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般選抜」があります。以下にそれぞれの特徴、向いている生徒、およびメリット・デメリットを説明します。 


 ◎総合型選抜(旧AO入試) 


 特徴: 

 ・出願に校長の推薦は不要。 

 ・書類審査、小論文、面接、プレゼンテーションなど多様な方法で評価。 

 ・「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性」の3つの観点を重視。 


 向いている生徒: 

・学業成績以外に、部活動やボランティア活動などで優れた実績がある生徒。 

 ・自己アピールが得意で、大学での学びに対する明確なビジョンがある生徒。 


 メリット: 

 ・学業成績だけでなく、多面的な評価が行われるため、幅広い才能を持つ生徒にチャンスがある。 

 ・早期に合否が決まるため、進路の見通しが立てやすい。 


 デメリット: 

 ・準備に時間と労力が必要。 

 ・評価基準が大学ごとに異なるため、対策が難しい場合がある​。 


 ◎学校推薦型選抜 


 特徴: 

・校長の推薦書が必要。 

・指定校推薦と公募制推薦がある。 

・学業成績やスポーツ、文化活動などでの実績が重視される。 


 向いている生徒: 

・学校内での評価が高く、先生や指導者からの信頼を得ている生徒。 


 メリット: 

・校長推薦により、一定の学力や活動実績が保証されるため、合格の可能性が高い。 

・比較的競争が少ない場合が多い。 


 デメリット: 

・推薦枠が限られており、推薦を受けられるかどうかが競争になる。 

・推薦が受けられない場合、一般入試に切り替える必要がある​​。 


 ◎一般選抜


 特徴: 

・主に筆記試験で評価される。 

・国公立大学では「大学入学共通テスト」と個別試験の組み合わせ、私立大学では独自の試験や共通テストの利用が一般的。 


 向いている生徒: 

・学業成績が優秀で、試験対策が得意な生徒。 


 メリット: 

・評価基準が明確で、試験成績が重視されるため対策が立てやすい。 

・進学の選択肢が広い。 


 デメリット: 

・試験の競争が激しいため、高得点を取る必要がある。 

・試験に失敗した場合のリスクが大きい​​。 


これらの選抜方法を理解し、自分に最も合った方法を選ぶことが重要です。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分の強みを活かせる選抜方法を検討しましょう。

一覧に戻る