塾長ブログ

2023/07/08
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先生に勉強のアドバイスをしてもらっても、すぐに行動に移せる生徒は少数で、大半は行動に移さない。これは何故か。

それは人間の心理に関係しています。私たちはしばしば自己効力感というものに影響を受けます。これは自分がある行動を成功させる能力があると信じる度合いを指します。もし生徒が自分がそのタスクを達成できないと感じているなら、それは動機付けに大きな影響を与えます。

さらに、人間は短期的な報酬に引き寄せられやすいという性質も持っています。つまり、短期的に楽しいこと(例えばゲームやSNSなど)が目の前にあると、長期的な報酬(例えば勉強による将来の成功)を選ぶのが難しくなるのです。

これを克服するためには、以下のような戦略が有効です。

1.自己効力感の強化: 子供たちが自分たちの能力を信じられるように助けていく。小さな成功体験を積み重ねることがこれに繋がります。例えば、難しい問題を少しずつ分解して解かせ、一つひとつの成功体験を味わわせるなどです。

2.短期的な報酬の設定: 長期的な目標だけでなく、短期的な目標や報酬も設定しましょう。これは子供が直面する課題に対して即時の動機付けを提供します。

3.継続的なフィードバックと支援: 定期的に生徒の進捗を確認し、適切なフィードバックと支援を提供します。これにより、生徒は学習が進んでいると感じ、努力が報われるという感覚を持つことができます。

このような戦略を使うことで、生徒たちは次第に行動に移すことの重要性を理解し、自分自身で学習に取り組む能力を養うことができるでしょう。

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