塾長ブログ

2026/01/23
保護者への提言,保護者向けアドバイス,子育ての言葉がけ,声かけ・接し方,勉強しない悩み

第2回|「勉強しなさい」が、親子を苦しくしてしまう理由 ―言葉の奥にある、本当のすれ違い―

「勉強しなさい」


この言葉を、
一度も使ったことがない保護者の方は、ほとんどいないでしょう。


言いたくて言っているわけではない。
分かっているけれど、他に言い方が分からない。
気づいたら、口から出てしまっている。


その結果、
空気が重くなり、
子どもは黙り込み、
親も後味の悪さだけが残る。


こうした場面は、多くのご家庭で起きています。



●「勉強しなさい」は、正論です


最初に、誤解のないようにお伝えします。


「勉強しなさい」という言葉は、間違っていません。


勉強は大切ですし、
将来の選択肢を広げるためにも必要です。


親として、
それを伝えようとすること自体は、
とても自然で、正しい行動です。



●それでも、うまくいかない理由


では、なぜ
「正しい言葉」が
親子関係を苦しくしてしまうのでしょうか。


理由は、とてもシンプルです。


子どもにとって、「勉強しなさい」は
“指示”であって、“助け”ではないから
です。



●子どもの頭の中で起きていること


「勉強しなさい」と言われた瞬間、
子どもの頭の中では、次のようなことが起きています。


  • ・何をすればいいのか分からない

  • ・どう始めればいいのか分からない

  • ・できない自分を責められている気がする


つまり、
行動に必要な情報が、何も与えられていない状態です。


この状態で動けないのは、
やる気がないからではありません。



●言葉が「評価」に聞こえてしまう


保護者の方は、
「行動を促したい」だけかもしれません。


しかし子どもには、
こう聞こえてしまうことがあります。


  • ・まだやっていないの?

  • ・どうしてできないの?

  • ・怠けているよね?


言葉そのものよりも、
そこに含まれている“評価”を感じ取ってしまうのです。



●繰り返されるほど、逆効果になる


「勉強しなさい」が
何度も繰り返されると、
子どもは次第にこう考えます。


  • ・どうせ何をやっても怒られる

  • ・言われる前に逃げたい

  • ・勉強=嫌なもの


結果として、
勉強から距離を取るようになります。


これは反抗ではありません。
自分を守る反応です。



●親が悪いわけではありません


ここまで読んで、
「自分が悪かったのか」と
感じた方もいるかもしれません。


しかし、
その必要はありません。


多くの保護者の方が、
同じように悩み、
同じ言葉を使い、
同じ壁にぶつかっています。


構造の問題なのです。



●大切なのは「行動」ではなく「状態」


子どもが勉強しないとき、
親はつい
「行動」を変えさせようとします。


しかし、本当に必要なのは、
子どもの“状態”を理解することです。


  • ・分からなくて止まっている

  • ・失敗が怖い

  • ・自信がなくなっている


この状態を無視したままでは、
どんな言葉も届きません。



●この先の話をするために


この第2回では、
「なぜうまくいかないのか」
を整理しました。


次回からは、
ではどう関わればよいのか
という話に進んでいきます。



次回予告

第3回|成績が伸びない本当の原因は、努力不足ではありません

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