反省は「後悔」ではなく「改善」の材料 ーうまくいかなかった理由を優しく整理する日ー
● 「もっと頑張れたのに…」
年末になると、多くの生徒がこう言います。
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・「勉強サボっちゃったな」
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・「目標続かなかったな」
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・「部活も中途半端だった」
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・「やろうと思ってできないことばかりだった」
そして最後には、こう落ち込みます。
「来年もどうせ同じことの繰り返しだろうな…」
でも、これは大きな勘違い。
●【結論】反省とは“自分を責めること”ではなく
未来の自分をよくするための“材料集め”です
反省=ネガティブ
後悔=自分責め
こう思っている子が多いですが、
本来はまったく違います。
反省とは、
「来年もっとよくするためのヒント探し」
にすぎません。
落ち込む必要なんて、どこにもないのです。
●【反省のポイントはたった3つ】
反省は、これだけ押さえればOKです↓
✔① できなかった“原因”をやさしく見つける
例:
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・勉強時間が足りなかった → 計画が大きすぎた
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・途中でやめた → 疲れている日の対策がなかった
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・三日坊主 → 始めるタイミングが遅かった
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・集中できなかった → 勉強環境が整っていなかった
原因がわかれば、
改善できます。
✔② 自分を責めず“事実だけ”を見る
反省が苦しくなる最大の理由はこれ。
「なんで私はダメなんだろう…」
この“感情”が入ってしまうから、反省は苦しくなる。
でも必要なのは感情ではなく、
「何がどう起きたのか?」という事実だけ。
例えば…
×「続かなかった私は弱い」
〇「夜に勉強しようとすると眠くなる」
×「私は集中力がない」
〇「スマホが近くにあると気が散りやすい」
“自分を責めない反省”が、来年の成長につながります。
✔③ 来年に改善できそうな“1つだけ”決める
反省=改善点100個
ではありません。
むしろ逆。
改善ポイントは1つでいい。
たった1つ変わるだけで、
勉強も生活も一気に良い方向に進みます。
具体例↓
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・「机にスマホを置かない」
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・「寝る前の10分だけ英語」
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・「テスト1週間前から毎日15分」
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・「塾の宿題をその日のうちにやる」
“できそうだな”と思うことでOK。
●【重要】反省が苦しい子は、反省を“過去の裁判”にしている
裁判のように
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・自分を責める
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・過去の失敗を並べる
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・ダメだった自分を罰する
こんな反省の仕方をしてしまう子がとても多い。
でもそれでは
“来年に繋がる反省”にはなりません。
反省とは
“未来の自分を幸せにするための作戦会議”
です。
それ以上でも、それ以下でもありません。
● 子どもたちへのメッセージ
反省は、自分を責める時間ではありません。
あなたが来年もっと良い自分になるための、
やさしい“準備の時間”です。
反省は苦しくなくていい。
落ち込む必要もない。
後悔しなくていい。
ただ、
「来年をもっとよくしたいな」
その気持ちがあれば、十分なんです。
あなたは来年、もっともっと伸びます。
●まとめ
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・反省は“自分責め”ではなく、“改善の材料集め”
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・事実をやさしく整理するだけでOK
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・改善点は1つだけで十分
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・反省は未来の自分のための“作戦会議”
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・苦しい反省は必要ない

