知ってますか? 世界を明るくした“青色LED”のひみつ (シリーズ第1回:今までの世界に誇れる日本の科学技術)
★みんなの身のまわりにもある“あの光”
夜、部屋の明かりをつけたり、スマホの画面を見たり、テレビをつけたりすると、明るい光が見えますよね。
でも、その光の中に“日本のすごい発明”があること、知っていましたか?
それが―― 「青色LED(ブルーエルイーディー)」 です。
「え、LEDって日本の発明なの?」と驚く人も多いですが、実はこの“青い光”を作る技術こそ、日本が世界に誇る大発見なのです。
◆「青」を作るのが、世界中の研究者の夢だった!
LEDは「発光ダイオード」といって、電気を流すと光る小さな部品のこと。
昔から“赤い光”や“緑の光”は作れたのですが、どうしても「青い光」だけは作れませんでした。
青が作れないと、白い光(赤+緑+青)が作れない。
つまり、「白いLEDライト」も「フルカラーのディスプレイ」も実現できなかったのです。
そんな中で、「青を作りたい!」と挑み続けたのが日本の研究者たち。
中村修二さん(当時:日亜化学工業)、赤﨑勇さん、天野浩さんたちが長年の研究の末、世界で初めて明るく安定した青色LEDを作り出しました。
◆ ノーベル賞を受けた“青い光”
この発明は世界中から大きな注目を集め、2014年には
「ノーベル物理学賞」 が3人の日本人研究者に贈られました。
選考理由は、「人類に大きな貢献をした技術」。
なぜなら、青色LEDが生まれたことで、
・電気をほとんど使わないLED照明
・スマホやテレビのフルカラー画面
・車のライトや信号機
…など、生活のすみずみに“明るさと省エネ”を届けたからです。
● たった一つの発明が、地球を救っている
昔の電球は電気をたくさん使いましたが、LEDはとても省エネ。
今では、世界中で電気の節約や二酸化炭素の削減にも役立っています。
つまり、日本の小さな研究室から生まれた光が、
「地球を明るく、優しく照らしている」 のです。
★ 未来を照らす「挑戦する心」
この発明のすごいところは、技術だけでなく、あきらめなかった心にもあります。
「青なんて無理だ」と言われても、何年も実験を続けた結果が、世界を変えました。
だからこそ、私たちも勉強や研究でうまくいかないとき、
「無理」と思わずに挑戦し続けることが大切。
それが未来の発明につながるかもしれません。
●まとめ
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・青色LEDは日本人が生み出した発明。
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・世界中の照明や画面に使われている。
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・省エネ・環境に優しく、地球にも役立っている。
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・あきらめない研究者の心が“世界を明るく”した。

