第7回|得意・不得意を受け入れたとき、人は自由になる ―自分を活かして生きるということ―
ここまで、このシリーズを読み進めてきたあなたは、
きっと一つの変化を感じているはずです。
「得意・不得意」という言葉の見え方が、
少し変わってきているのではないでしょうか。
かつては、
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・できないこと=ダメなこと
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・不得意=直さなければならない欠点
そう思っていたかもしれません。
しかし今は、
それだけではない、
もっと別の意味が見えてきているはずです。
●得意・不得意は「評価」ではなく「特徴」
まず、
はっきりさせておきたいことがあります。
得意・不得意は、
あなたの価値を決めるものではありません。
それは、
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・高い
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・低い
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・優れている
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・劣っている
といった評価の言葉ではなく、
ただの特徴です。
背が高い人、低い人がいるように。
右利き、左利きがいるように。
それと同じです。
●苦しさの正体は「否定」だった
これまで苦しかった理由は、
不得意があったからではありません。
不得意な自分を否定してきたからです。
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・こんな自分じゃダメだ
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・もっとできなければならない
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・人並みにならなければ
この否定が、
自分を縛り続けていました。
●受け入れると、戦いが終わる
得意・不得意を受け入れるとは、
諦めることではありません。
「そういう自分もいる」と認めることです。
この瞬間、
不思議なことが起こります。
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・無駄な自己否定が減る
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・他人との比較が静まる
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・エネルギーが戻ってくる
戦いが終わるからです。
●自由とは「何でもできること」ではない
多くの人が勘違いしていますが、
自由とは、
何でもできる状態のことではありません。
自由とは、
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・自分を無理に変えようとしないこと
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・自分の選択を自分で認められること
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・自分の人生に責任を持てること
です。
得意・不得意を受け入れると、
この自由に近づきます。
●自分を活かす、という生き方
自分を活かすとは、
得意だけを使って生きることではありません。
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・得意なところで力を出し
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・不得意なところは工夫し
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・必要なら人に頼る
こうして、
自分という素材を、そのまま使うことです。
完璧な素材になる必要はありません。
●勉強も、人生も同じ
勉強でも、人生でも、
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・全部できる必要はない
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・全部好きになる必要もない
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・全部を自分一人で背負う必要もない
大切なのは、
自分の特性を理解し、
どう使うかを考えることです。
●これから先に、迷ったときは
もしこれから先、
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・自分は向いていないのでは
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・できない自分が嫌になる
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・他人と比べて苦しくなる
そんな瞬間が来たら、
この問いを思い出してください。
「これは、能力の問題か。
それとも、自分の見方の問題か。」
多くの場合、
後者です。
●最後に
得意・不得意があるあなたは、
欠けた存在ではありません。
むしろ、
伸びる余白を持った存在です。
その余白を否定せず、
うまく付き合いながら進んでいく。
それが、
無理をしない、
そして幸せな人生につながっていきます。
完璧にならなくていい。
全部できなくていい。
あなたは、あなたのままで、
ちゃんと前に進めます。
シリーズ完
『得意・不得意は、どこから生まれるのか』

