塾長ブログ

2026/02/09
モチベーション,子供のメンタル,メンタルサポート,勉強しない悩み,やる気アップ

第2回|「できた経験」と「できなかった経験」が、人を作る ―得意・不得意が生まれる本当の仕組み―

前回、
得意・不得意は生まれつき決まっているものではなく、
後から作られていく側面が大きいという話をしました。


では、
その「後から作られる正体」とは何なのでしょうか。


答えは、とてもシンプルです。


人は、経験によって自分を定義していくからです。



●人は「事実」よりも「経験の印象」で自分を決める


テストで1回失敗した。
問題が解けなかった。
授業が分からなかった。


これらは、
ただの一つの出来事です。


しかし、多くの人はそこから
こう考えてしまいます。


  • ・自分は向いていない

  • ・自分はセンスがない

  • ・自分は苦手なタイプだ


この瞬間、
出来事が「自己評価」に変わります。



●「できた経験」は、自信を生む


逆に考えてみてください。


  • ・たまたま解けた

  • ・先生に褒められた

  • ・周りより早く理解できた


このような経験があると、
人は自然とこう思います。


「もしかして、できるかもしれない」


この感覚があると、
多少つまずいても続けられます。


  • ・失敗しても投げ出さない

  • ・もう一度考えてみようと思える

  • ・時間をかけることが苦にならない


これが、
得意が育っていく流れです。



●「できなかった経験」は、思考を縮める


一方で、
できなかった経験が続くと、
人は自分を守ろうとします。


  • ・もうやらない方がいい

  • ・深く関わらない方が楽

  • ・期待しない方が傷つかない


これは怠けではありません。


失敗によるダメージを避けるための、
自然な反応
です。


しかし、この反応が続くと、


  • ・挑戦しない

  • ・経験が増えない

  • ・できるようになる機会が消える


という悪循環に入ります。



●得意・不得意は「能力差」ではなく「経験差」


ここで、
はっきり言っておきたいことがあります。


多くの場合、
得意・不得意の正体は、
能力の差ではありません。


  • ・どれだけ成功体験があるか

  • ・どれだけ安心して取り組めたか

  • ・どれだけ「続けていい」と思えたか


こうした経験の差が、
後から「向いている」「向いていない」
という言葉に変換されているだけです。



●学校は、得意・不得意が生まれやすい場所


学校という環境は、
得意・不得意が生まれやすい特徴を持っています。


  • ・同じペースで進む

  • ・同じ評価基準で比べられる

  • ・結果が数字で示される


この中で、
うまく噛み合った人は
「得意だ」と感じやすく、


噛み合わなかった人は
「自分はダメだ」と思いやすくなります。


しかし、
これは能力の優劣ではありません。


環境との相性です。



●「不得意になった瞬間」は、誰にでもある


今、不得意だと感じていることも、
最初からそうだったわけではありません。


  • ・どこかでつまずいた

  • ・置いていかれた

  • ・恥ずかしい思いをした


その瞬間から、
距離を取るようになった。


それだけのことです。



●経験は、書き換えられる


ここで希望を持ってほしいことがあります。


経験は、過去のものではありますが、
意味はこれからも書き換えられます。


  • ・新しいやり方でやってみる

  • ・少しだけ成功する

  • ・分かる瞬間を増やす


この積み重ねで、
「不得意」という認識は、
少しずつ揺らぎ始めます。



●この回で覚えてほしいこと

人は経験で自分を決めている
・得意・不得意は、経験の印象の結果
・今の不得意は、未来の結論ではない


この3つを、
しっかり覚えておいてください。



次回予告

第3回|不得意だと思い込んでいるだけ、という可能性
―能力ではなく「解釈」が止めている―

一覧に戻る

カテゴリー